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まにぼうvol.007 長周期地震動

三浦「液状化と一緒で、遠く離れていても、震度6とか7のように揺れが激しくなくても起きる地震被害の一つに“長周期地震動”によるものがありますよね」

宮﨑「大きい建造物ほど被害を受ける地震の揺れです」

三浦「さすがに、もう少し詳しくお願いします」

宮﨑「地震が起きると揺れ=地震動が発生する。その揺れが1往復するのにかかる時間を周期と言い、その周期が長い揺れを長周期地震動という。エネルギーの大きな地震ほど発生しやすく、しかも長期地震動は遠くまで届くため、震源から離れた場所で被害が出ることが多い」

三浦「東日本大震災の時も、東京や横浜などの高層ビル群がずっとユサユサ揺れている映像を見たことがあります。大きい建造物ほど被害を受けるのはなぜですか」

宮﨑「建物の揺れやすい周期を固有周期というんだけど、一般的に高い建物ほど長い固有周期をもっていて、地震動による地面の揺れの周期と建物の固有周期が合う共振と言われる状態が生まれやすい。共振すると、長く大きく揺れ続け、高層階ほど大きく揺れる傾向があるんだ」
気象庁作成アニメーション

三浦「家具の転倒防止をしていなかったら、室内はぐちゃぐちゃになりますね。最悪命を落とす可能性だってありますね」

宮﨑「そうなんだ、オフィスビルや高層マンションといった、本来地震に強い建物の中にいる人間が被害を受ける地震災害だから、油断せずに備えてほしい。 あと、2003年の十勝沖地震での石油タンク火災も長周期地震動によるタンク内容物共振によるスロッシングが原因といわれ・・・」

三浦「そういった話は、、また今度お願いします!」



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東日本大震災から10年となる今、私たち若者が自らの大切なものを守るための「備え」と「行動」を身につけることを目的とした「若者の災害対応力向上キャンペーン」です!
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宮﨑 猛志
地域密着型災害救援家

北海道南西沖地震以降の国内、国外の災害現場において救援・復旧・復興活動を行うNPO法人国際ボランティア学生協会理事。
昨年度までに、33都道府県86市区町村、計233回の活動を行い、延べ11,120人の若い力で被災地での家屋の片づけや泥の撤去、避難所支援などを実施。
平時には、地域防災や危機対応に関する講演やワークショップの運営、応急救命講習の普及に努めている。
国士舘大学防災・救急救助総合研究所非常勤研究員、世田谷区防災会議専門部会員、ちよだボランティアセンター運営委員、せたがや防災NPOアクション代表、IVUSA危機対応研究所所長、その他災害VC運営委員、災害NPOネットワークメンバー等

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