ゆるぼうvol.017 そもそもボランティアってなに?
災害が起きると、ニュースでは現地の被害状況などとともに、必ずと言っていいほど災害ボランティアについて取り上げられています。
昨年7月に、熊本県をはじめとする九州各地に甚大な被害をもたらした豪雨災害に関する報道では、「新型コロナ感染症対策のため、ボランティアの募集は県内限定としおり、被災地では深刻な人手不足が起きている」といった内容が度々報じられています。
今や復旧・復興に欠かせない存在となっている災害ボランティアですが、「そもそもボランティアってなんなの?」という疑問を抱いたことはありませんか?
ボランティアの語源
“ボランティア”の語源は、ラテン語の“voluntas”で、“志願者”や“自由意志”といった意味や、“志願兵”という意味があります。
英語の”volunteer”も同様に志願兵や義勇兵といった意味も持っていますが、日本語としての“ボランティア”には、軍事的な意味は含まれず、「自発的な意志に基づき、無償で社会に貢献する人」というような意味で使われています。
ボランティアで大切なこと
皆さんにとって、“ボランティア”のイメージとはどんなものでしょうか?
「奉仕活動する人」「良いことしている人」のようなイメージでしょうか?
実はボランティアには4つの大切なことがあるので、ご紹介します。
1.自発性・主体性
誰かに強制されて行うことはボランティアとは言いません。
2.公共性・社会性
何らかの社会的課題の解決のために、不特定の人や地域等を対象とします。
そのため、特定の個人のために行うことは一般的にボランティアとは言いません。
例えば、農家である祖父母のお手伝いで稲刈りをするのは、あくまでもお手伝いであり、ボランティアとは表現しません。
3.無償性
一般的に交通費や食事代などの実費などを受け取ることは無償の範囲とされています。
4. 創造性・先駆性
社会の課題を解決するために、固定観念に捕らわれず、自由な発想を大切にして、課題の解決方法や仕組みを作っていくことを指します。
まとめると、「自らの意志で、よりよい社会を実現するために、見返りを求めず、多様な人々と協力し合い、社会の課題解決に取り組む人(こと)」のことを、ボランティアといえると思います。
ボランティアってどんな存在?
地域社会を構成するのは、大まかにいえば、住民・企業・行政ですが、社会的課題にはこの三者だけでは解決が難しいことがあります。その一つに災害からの復旧・復興があげられます。
ボランティアは、課題を解決したい(元の生活を取り戻したい)と願う地域の方々に寄り添い、一緒にお手伝いをさせていただく存在だと思います。
これまでのIVUSAの被災地での活動では、お手伝いをさせていただく中で、疲れきり暗い表情をされていた住民の方が、笑顔になり「元気をもらった」とおっしゃっていただけることがたくさんありました。
すごく偏った言い方ですが、【ボランティア=笑顔と元気を届ける人(こと)】とも言えるのではないかと思います。
▶『Youth for the Resilience』とは
東日本大震災から10年となる今、私たち若者が自らの大切なものを守るための「備え」と「行動」を身につけることを目的とした「若者の災害対応力向上キャンペーン」です!
「#Y4R」
▶『ゆるぼう(ゆる防災)』とは
Y4Rキャンペーンの取り組みの一つで、 「調べれば分かるけど、そこまでじゃない話」をコンセプトに、防災・減災に関する様々なテーマについて話し合うシリーズです!
今後も「防災袋に入れておくべきものは?」「避難生活時に気をつけるべきことは?」などなどのテーマを予定しています!
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この災害対応力レクチャーでは、IVUSA職員の宮﨑が、実際にあなたが暮らす地域や居住環境で必要な災害への備え、被災時行動をレクチャーします!
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IVUSA危機対応研究所 主任研究員 深山 恭介
IVUSA17期卒。関西事務所勤務。
災害救援活動、ロジスティックス、危機対応講習を担当。 プロジェクトでは阿蘇海環境づくり活動、雪原カーニバルなかさと協働活動、インド生活支援活動を担当。
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