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2名の投資家とCEO奥西が語るシリーズB 13.1億円調達のウラ側【IVRy Talks特別編:前編】

IVRyのリアルを伝える!をコンセプトにcultureの社内外への発信を目的として、始まった音声配信番組「IVRy Talks (アイブリー トーク)」。基本的にはメンバーインタビューを軸にして展開している本番組ですが、今回は特別企画を実施!

この度IVRyはシリーズBとして、計13.1億円の資金調達を実施しました。

そこで今回は本調達における投資家であるフェムトパートナーズ 曽我 悠平氏とHeadline Asia/IVS、島川 敏明氏、そして、IVRy創業者兼代表取締役CEO奥西を招き、対談企画を実施いたしました!

今回の記事ではそんな対談の様子の一部をお届けしたいと思います!

Spotifyで聴ける音声配信番組「IVRy Talks」はこちらから!


出会いはIVSのピッチイベント。プレゼンはイマイチだが感じた大きな可能性

ーー 早速ですが、まずはヘッドラインの島川さんにIVRyとの出会いのきっかけ、第一印象を聞いていければと思います。まず出会った経緯を教えていただけますか?

島川
去年2022年の7月に開催した「IVS Naha」というようなイベントがあったんですが、僕はそこの代表も務めていまして、「IVSローンチパッド」というピッチイベントがあり、そこでまずご応募いただいたんです。

その選考の最終まで奥西さんは残ったんですが、そこで応援をさせてもらったのが、きっかけでしたね。

奥西
そのピッチの予選で、絶望的なプレゼンをして、100%落ちたと思いながら、メンバーのみんなのところに帰っていった記憶があります。(笑)

島川
他の人は比較的ピッチ慣れしていくというか、スイッチを入れていくなみたいな感じだったんですが、奥西さんはすごい落ち着いているというか、飄々としている感じだった記憶があります。(笑)

ポテンシャルはあるんだけど、あんまり気合い入れないみたいなところが面白いところで、そこが新しいなと感じていました。(笑)

曽我
ちなみにHeadlineさんは、ローンチパッドで出た会社に投資されることって結構あるんですね?

島川
ありますね!こういう登壇企業だったりだとか、登壇してない企業とかにも出資をさせてもらうことは結構あります。ローンチパッドに参加いただいた企業さんは、重点的に見ていますね。

ーー かなりの企業数参加されているイメージなんですが、IVRyが出た時って何社ぐらい出たか覚えておられますか?

島川
あの時は250〜300社ぐらいだったと思います。
最終的に14社登壇したんですが、その選考の中に残っていたという形です。

ーー ピッチの中で気になってもらったのはなぜだったんですか?

島川
これはうちのファンドの特徴の一つでもあるんですが、自社で開発しているプロダクトが2つあって、そのうちの一つが「EVA」というツールで、ネット上のサービスを自動でクローリングしてきて、伸びているサービスをリコメンドする機能があるんですよ。

いろんなフィルターが付けられるんですけど、VCの名前でのフィルタリング、調達額、各Webへのトラフィック量、クレカの決済額、社員数の伸びなど、いろいろな20ぐらいのデータソースが紐づいていて、それをまとめて、チャート化したり、ファイナンス情報等をまとめてくれるツールなんです。

そこで、海外のトップティアのVCが出資してるようなリストを調査していたんですけど、その時にたまたまアメリカの企業の電話系のサービスがすごく伸びていることがわかりました。

そんな中でIVRyを見つけた時に、これはアリだな!と思ってプッシュしていたんですよ。
そこから選考に受かったんですが、僕はIVRy推しだったので、ピッチのメンタリング担当者としてつくことになりました。

奥西
結構ギリギリまで練習付き合ってもらいましたよね。(笑)
最初の2回くらいやっていただいて、「毎週やらないと無理だ...。」と思って、毎週やってもらいました。その節は本当にありがとうございました。

IVR NAHAでの登壇の様子

出資と決め手は世界規模で見ても、優秀な「トラクション」の実績

ーー 次の質問なんですが、IVRyへの投資決定に至った経緯を教えてください。引き続き、島川さんからお願いします。

島川
今回、僕たち結構ガッツリと出させてもらってるんですけれども、社内のメンバー向けにDDを行ってというかプレゼンを行って説明するというプロセスがありました。

その中で一つ、非常に強力だったのが、トラクションがしっかり出ているという点でした。

自社独自で開発しているツールを使って、シリーズAとかBとかトラクションが出てるようなスタートアップをかなりの量、見させてもらっているんですけど、その数字が著しく良かったというのは大きいポイントでした。

Headlineはアジア、ヨーロッパ、USとグローバル展開しているので、海外で投資検討したスタートアップとかの数値・データも見れるんですけど、そういった会社と比較しても遜色がないというか、すごく良い数値が出てたんですよ。

それが本当に一番大きい決め手で、やっぱりユーザーがしっかり定着してて、使われてるっていうところが、そのデータに表れていたので、本当にそこが素晴らしかったなっていうところが決定打でしたね。

実績の確実な積み上げと将来の拡張性に期待し、フォロー投資を決定

ーー 一方でフェムトさんに関してはシリーズAから入っていただいて、今回がフォローのラウンドになると思うんですが、投資決定に至るまでの経緯を教えてください。

曽我
うちは基本、シード、アーリーから入って、その後、シリーズABCと、継続して投資をしていくようなスタイルのファンドでやらせていただいてます。今3号ファンドを111億円で運用しているんですが、5社投資してアイブリーを除いて、3社はもうすでにアップラウンドできていたので、IVRyも当然4社目としてアップラウンドされるんだろうなっていうのは期待は元々していました。

1号から考えると、これまで15社投資してるんですが、シリーズBまでは全社いっているので、当然というか間違いなく次の調達には繋いでくれるんだろうなっていうのは思っていましたね。シリーズBどころか当然IPOその先の成長っていうのは期待してやらせていただいていますが、その後追加投資をするか否かについては、当然初回を出してから次のラウンドに至るまでの信頼関係といいますか、お互い誠実に付き合えているかというのは大きなベースになります。

その上で会社の数字が伸びている。そこは今、島川さんもおっしゃっていただいたような与実の推移とかですね。確実に毎月オーバーパフォームを出していたという点、これはもう本当にすごい数字だったので、これは進ませていただきたいと思いました。

また、前回シリーズAで1年ちょっと前に投資させていただいた時は、社員がほぼ奥西さんという感じでした。そのため、組織をもう少し大きくするために、きちんと採用を進めてやっていただきたいという話はしていました。そんな中で、この1年で数十人規模まで組織拡大されたというところも大きく評価していました。

かつ、この1年そのいろいろなデータを蓄積していく中で、それを使って将来的にIVRyとしてのプラスアルファのサービス拡張性を持たせられるかという点には注目していました。そこがこの直近1年、より鮮明に見えてきたというところは大きかったかなと思います。

ーー IVRyとしても、かなりFemtoさんとは密にコミュニケーション取られてたのかなと思うんですけど、プレッシャーや期待みたいなものは感じていましたか?

奥西
実は、、あんまりプレッシャーとかは正直なかったです(笑)
でも、僕らはもともと自分たちですごい考え抜いてるという自負が自分たちの中にはあるので、そこに対して信頼してくれてるなっていうのがすごいやりやすかったですね。

曽我
ビジネスについてはIVRy側でちゃんと考えているだろうから、そこについては信頼してます。

奥西
ファイナンス面というか会社運営とか、財務運営みたいな観点だとフェムトさんの方はすごく知見があるので、その辺りはすごくサポートしてもらって、分からないことをバンバン聞く、とかちょっと困ったら「とりあえずこれ曽我さんに聞いて!」とメンバーに言ったりしています。

うまく領域が分かれてるというか、お互いのプロフェッショナリズムがちゃんと存在してて分からないところを聞かせてもらえる、というのは、すごいやりやすかったところかなと思います。
プレイドさんにもなんですが、本当にわからないところとかはバンバン相談しちゃいますね。(笑)

曽我
そうですよね、本当に24時間365日、なんかあれば、すぐお互いやり取りはしますよね。
私も何かIVRyに近いようなネタというか情報を見つけたら、これどうなってるんですか?とか見たんですけど...。と奥西さんに話をすると、「全然問題ないです。相手じゃないです。」とか、心強い答えをいただけるので、私も安心しますね。


データの活用で音声コミュニケーションのあり方を変える会社

ーー では、次にIVRyに今後期待することを教えていただけますか?

島川
B to B向け音声領域を多角的に抑えていくというところはすごく楽しみにしているところです。まだまだ活用されてない音声データは本当に多いなと思っているので、それを”電話好きな日本”でしっかりと抑えていくというのは非常に面白いと思っています。

加えて、どんどんとサービスが展開するにあたって、海外でも、まだまだ電話が多いような国への新規進出なども、僕たちとしては支援していきたいなと思っております。

奥西
そうですね、海外では僕らも結構いけるところはあるんじゃないかなとは思っていますが、住んだことはないので、インサイトを掴んでいかなきゃいけないという必要性はあると思うんですが、結構需要はあるんじゃないかなという感覚はあります。

ーー 曽我さんいかがでしょうか?

曽我
先ほども申し上げましたが、将来の拡張性には期待しているところがあります。音声というところをフックにしながら、個人のデマンドなんかも捉えて、広くコミュニケーションを次の次元に持っていくような会社になれるポテンシャルは絶対にあると思っていますので、そこを目指してやっていただきたいなと思います。


ChatGPT・AIを活用した新機能で最新の技術を中小企業にも届けていく

ーー 逆に奥西の方から何かこういうことやっていくよというトピックで伝えたいことはありますか?

奥西
今回の調達のプレスリリースでも出させてもらったんですが、通話内容の音声認識機能をリリースしました。

それから、ChatGPTを使って文字起こしを今自動でやってるんですけど、それに加えて通話内容の要約機能を出しました。今はAIが相当すごいので、対話型のこの技術を上手く組み合わせながら、今まで非構造化されていたデータを抽出していきます。

実際にIVRyのデータサイエンティストとかAIエンジニアとかと一緒に分析してみると、「そんなデータ実はあったんですか!?」みたいなことが、多々起きています。

このデータを上手く使うと、クライアントさんのビジネスのスケールや、効率化に繋がるというのは、大体見えてきたかなと僕らの検証では思っていて、これをちゃんとビジネス実装したいと思っています通常、最新の技術は世の中にトレンドが来てから、5年後ぐらいにSMB(中小事業者)に届いていくものだと思うんですが、僕らが介入することでそれを高速化させたいと思っています。

極論、小さな島の診療所の先生がAIを使ったシステムを活用して診療しています!みたいなことができると、今まで距離が遠かったせいで、時間がかかってたDXみたいなものがもっと早く進むんじゃないかなと思っています。そうすると、日本もちょっと良くなってくるんじゃないかと考えていて、ここをやりたいなと今、一番思っていますね。

曽我
もう次の調達が見えてきたんじゃないですか!?

奥西
今、言った世界が実現していけば、そうですね!
あとはここのスピード感を出すために、まだまだ僕らのメンバーだと、人が足りないのでそういうのを面白いと思ってくれる人、10年ぐらいのスパンで、一緒に日本を変えてくれるような仲間が入ってくれば、今年1年で相当スケールしてくるんじゃないかと思っています。

大きな成長に向けた”種まき”までは、もうだいたいできていて、あとはみんなで育てていきたいなと思っています。

曽我
楽しみでしかないですね!


IVRyは採用を強化しています。あなたも一緒に楽しく働きませんか?!

長文にもかかわらず、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
採用強化しておりますので、是非お気軽にカジュアル面談のご連絡ください!


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