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あなたは二時間、いすを走らせることができるか? いす1グランプリの感想

軽く自己紹介

僕は滋賀の大学に通っている大学生です。
僕含め周りの人は何かにチャレンジするのが好きなようで、
琵琶湖や淡路を自転車で走ってみたり
滝に打たれてみたり
ひたすら山にのぼってみたり
挑戦をテーマに大学生活を送ってきました。
今回、一つの挑戦として、大学にポスターが張られており、なおかつ開催場所が近いということからいす1グランプリなるものに出場することになりました。

いす1グランプリとは


日本事務いすレース協会( JORA )が主催する、 2 時間の間に事務いすを使ってコースを何周走れるかを競う耐久レースです。
誕生は 2010 年京都府京田辺市のキララ商店街で、現在では日本国内 20 か所以上で開催され、海外 SNS メディアをはじめ 、世界が注目する大会となっています。
一度見たら忘れる事ができないインパクトのある光景が見所です。
ISU-1GP (isu1gp.com)より

なめてかかったいす1GP

エントリーしたものの、いすを自分の足で2時間蹴ってタイヤを転がし、進み続けるという
競技内容から、正直周りがおじさんなら若さでなんとかなるっしょ?
とか思っていたのが間違いだった。
いすは一チーム二台まで持ち込むことができるのだが、
軽い気持ちで参加した僕らは、そんないすに対してこだわりもなく、使い古された各々の余っていたいすで参戦することになる。
練習をするはずなくぶっつけ本番でレースに挑むことに。
会場に着くや否や、コースや対戦相手が見えると
過去の大会の動画を見て笑っていた僕たちも
きゅっと引き締まり、部活をしていたあの時のような真剣勝負前の緊張感が張り詰めた。
いよいよ始まるんだと会場の雰囲気にのまれた。

確実に異なるいすの性能差

対戦相手の中では最年少、また初参戦ということで常連の参加者にコツを聞くなど挨拶をしにいくと、そこにあるのは僕たちのきしきし悲鳴をあげるいすとは明らかに異なっためちゃくちゃスタイリッシュないすがずらりと並ぶ。
試乗させてもらうと摩擦係数の小ささに驚いたものの僕たちも戦えると思っていた。
レースが始まるまでは。。。

束の間の栄光

くじによってスターティンググリッドがきめられ、なんと1番を引きトップでスタートをすることに。
1人目がロケットスタートを決め一周目時点では二位と30いす身ほどはなして逃げていた、しかし二週目に入ると失速。
一周走るだけでとんでもなく肉体に負担がかかり、ペースがガクンと落ちる。
バトンを渡すころにはほぼ最下位のような位置になってしまった。
予想していたよりも過酷で、バトンパスは2周ごとに頻繁に行われる。
それぞれのチームに戦略があり、長距離を回すチームも見られた。
疲労がピークを迎えたころアナウンスがあった。
「現在20分経過しました~」
まだ20分しかたってないんかい
選手が次々と口をこぼした。
そこからというもの、レースではあるが選手全員で完走しよう!
という一体感が生まれ、お互いにがんばれと声をかけながら励まし合う。

別チームと励まし合いながら、いすを進め続ける


90分を過ぎたあたりで車輪が限界を迎え、
車輪が外れたり、削れたりして、
いすによる差が浮き彫りになってきた。
僕たちが一周する間にほかのチームにどんどん抜かされる。
回転が悪くなり転倒する回数が格段に増えた。
ここでチームが下した決断は、順位を上げるよりも完走を優先することだった。
残り時間必死にもがき、ちゃんとしたいすを用意しなかったことを後悔しながら、声援に応えようとひたすら走る。

ついにチェッカーフラッグが振られ、選手の顔がほころぶ。
会場全体に拍手が送られ、謎の達成感に満たされる。
はじめは優勝商品であるお米90㎏が欲しいと意気込んでいたが、
早く終わってくれという気持ちでいっぱいだったぼくら。
相手へのリスペクトを忘れず、ありがとうございましたと挨拶。
歩道にいたカップル、相手チームのマネージャー、近所の子供たち、ともだちの彼女、通りかかったお年寄りの夫婦、たくさんの人が熱狂できるようなレースをすることができ、年齢の壁を越えて、たくさんの人と関わりあえるいす1はとても充実したものだった。
結果一周目1位だった僕たちは10チーム中8位と順位を落としてしまった。

いす1グランプリを終えて

部活に青春してた頃を思い出してすごく楽しかった。
この敗戦はいい経験になった。
このスポーツはいすがすべてだと。
もしでようと思っている初めての方々がいればセンパイからのアドバイス。
軽くて、滑りのいいキャスターがついたいすで参加することを強く推奨する。
ゴムタイヤのおっもいいすで参加しないように!
現在いす1GPから二日経過したが、車から降りれないし、ズボンもはけない、足も組めない、あぐらもかけない生活を送っています。
次開催されたら絶対リベンジするで!
待ってろよ木〇川運輸!

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