今1番勢いのある国について

縁があってインド人と触れ合うことがあったので
これも勉強だと思ってインドについて少しまとめました。


まずインドの人口についてですが13.8億人で中国に次いで世界第2位です。
ですが人口動態が中国と大きく異なります。
中国が日本同様に少子高齢化しているのと対照的にインドの人口は増え続けています。
国際連合人口部門(United Nations Population Division)によるとインドは中国を超え世界で最も人口の多い国になると予想されています。

インドの出生率は約2.2人(日本、中国の出生率は約1.3人)
1人の女性が生涯で生む子供の平均数が人口を維持するために必要な数ですので2を下回ると人口は徐々に減っていく計算です。
男女セットで子供を産むので2以下の状態が永遠に続けば人口は0に近づきます。

さらに人口分布ですが国民の2/3が田舎部に住んでいます。
かつては中国もそのような人口分布になっており、
地方の人々が都会に出てくることでGDPが押上げられました。
なぜかというとより賃金や付加価値の高い仕事に就くからです。
現在インドは田舎部から都市部へ人口が移動しています。
人口が増え続けていけばその分マイホームや自動車や家具や家電といった耐久消費材の需要が増すこと、そしてまだまだGDPが押し上げられる要素があることからインドの経済発展の可能性は高いです。

次にインドの宗教はヒンドゥー教が約8割、次にイスラム教、キリスト教と続きます。
ヒンドゥー教は牛、豚肉を避ける傾向があります。
僕が関わったインド人も豚肉は避けていました。

次にインドの政治体制は連邦共和制です。
法律の制定、予算の承認などの権限を持つ連邦議会は二院制を採用しており、
上院である連邦院(ラージヤ・サバー)と下院である国民院(ロク・サバー)から構成されています。

またインドは世界最大の民主主義国でもあります。
日本と同じ民主主義ですがインドの選挙は巨大な人口を抱えていること、インドは宗教の多様性があることから
これらの要素が政治にも影響を与えることを考慮しないといけないため実施には時間がかかります。
しかしそれだけ民主主義はしっかり根付いているということです。

これが一党独裁の中国と大きく異なる点です。
近年のインドは2004年~2014年のマンモハン・シン首相
2014年~現在までナレンドラ・モディ首相という国内外で評価の高いリーダーに恵まれています。

Make in India はインドの首相であるナレンドラ・モディが2014年に発表した経済政策の一つです。
この政策は、インドを製造業のグローバルな拠点にすることを目指し、投資や製造業の促進を通じて経済成長を促進する狙いがありました。
これにより長年の課題であるインフラ整備に予算を注ぎ、投資家からのインドという国に対しての信頼も厚いことから
インドはアップル(ティッカーシンボルAAPL)の中国以外のアジア生産拠点として挙げられており、
実際にアップルが最新モデルiPhone14の製造を一部インドで開始することを明らかにしています。

最後にインドの言語ですがヒンディー語と英語が公式言語です。
しかしそれ以外に1960種類もの言語が使われています。
英語が話せる理由はインドがかつてイギリスの植民地だったことが関係しているそうですが、実際は教育格差による部分が大きいです。
インドの私立は公立と違い学校の授業が英語で行われているので義務教育から私立に通える子供は英語が扱いやすいということです。
インド人は違和感なく使用していますがアクセントの癖が非常に強く
日本人が想像している英語とは大きく違います。
(イギリスから独立が宣言されたのは第二次世界大戦後の1947年8月15日)

国としての可能性は大きく秘めているインドですが
多様な文化を持つということはつまり癖が強いということですので
やはり日本人にとっては好き、嫌いは分かれると思います。


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