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新人登販必読!【登録販売者の頭の中、公開します。】#1解熱鎮痛薬編

こんにちは。現役医薬品登録販売者のmatterと申します。

現在愛知県内のドラッグストアに勤務しております。

今回が具体的な内容の初公開となります。同様のブログ記事をシリーズ化して連載する予定ですので、興味のある方はぜひよろしくお願いします。

はじめに


コロナ禍ということもあり、以前よりも解熱鎮痛薬についてお客様から尋ねられることが増えました。最も売れる医薬品が解熱鎮痛薬といっても過言ではないと思います。

解熱鎮痛薬は代表的な製品シリーズがいくつかあり、そのどれもが処方の違う数種類の製品があります。名前が似ているにもかかわらず含まれる成分に大きな違いがある場合もあり、非常に紛らわしいですよね。

そこで今回は代表的な4シリーズ(イブ、バファリン、セデス、ノーシン)を取り上げ、それらの違いと、どうやって適切な医薬品を選択するのかをマニュアル的に分かりやすくまとめました。


解熱鎮痛薬に含まれる代表的な成分


解熱鎮痛成分

①イブプロフェン
②アセトアミノフェン
③アスピリン(アセチルサリチル酸)
④イソプロピルアンチピリン
⑤ロキソプロフェン
⑥エテンザミド
※③、⑥はアスピリン喘息、④はピリン疹に注意!また、⑤は第一類医薬品であり、登録販売者では扱えないため、薬剤師に接客を依頼する。
解熱鎮痛成分の効果を高める成分
⑦無水カフェイン
※一回の最大摂取量は200㎎であり、カフェイン入りドリンク等と同時に摂取しないように促す。
⑧アリルイソプロピルアセチル尿素
胃粘膜を保護する成分
⑨乾燥水酸化アルミニウムゲル
⑩酸化マグネシウム
⑪合成ヒドロタルサイト(ダイバッファーHT)
⑫セトチアミン塩酸塩水和物(ビタミンB₁誘導体)

各成分の見出し番号は下表と対応させています。

各製品の成分、価格一覧


上記シリーズの各製品の成分量、価格を一覧にしました。青文字商品は15歳未満でも使用できる医薬品。また、数字は一回服用量あたりの上の各成分の配合量(mg)で、赤文字は一回の最大配合量。青文字商品については服用可能最低年齢の一回服用量を表してます。

解熱鎮痛薬を販売する際の私の頭の中をフローチャート化してみた。

以上の成分等の項目を踏まえた、普段の解熱鎮痛薬の接客をするときの私の脳内です。可視化してみました。
赤線が各チェックポイントに対してYes、黒線がNoです。チェックポイントは下に示してます。

★チェックポイント
a 15歳以上であるか
b 7歳以上であるか(3歳未満は使用不可)
c 胃が弱いか
d 散剤、チュアブルのほうが良いか(即効性を重視するか)
e 症状が重いか
f 成分にこだわりがあるか(ピリン疹、アスピリン喘息の罹患歴があるか)
g 栄養不足が気になるか

プラスアルファで考慮するべきこと
・ 眠気が少ない製品が良いか
・ 現在使用している医薬品と成分の重複はないか
・ 現在使用している医薬品で効果は十分か
・ 予算、必要な量はどの程度か

まとめ

以上のように解熱鎮痛薬は違いが非常に紛らわしいので、自分のなかで明確な判断基準を設ける必要があるように思います。その一方で、解熱鎮痛薬をマスターすればかなりの割合のお客様の対応ができます!拙い文章ですが、皆さんのお役に立てていれば幸いです。

製品情報を除き私個人の見解(頭の中)ですので、皆さんの参考になれば、とは思いますが、情報の取捨選択はしっかりお願いします!

毎週日曜日に記事を更新する予定なので、この記事を気に入っていただけたら、スキ、アカウントのフォローをよろしくお願いします!

また、質問、間違っている情報、意見等ございましたら、コメントお願いします。私自身、今ある知識をブラッシュアップしたいと考えておりますので、積極的に意見をくださると嬉しいです!

引用

画像、商品情報は以下のサイトから引用しました。
イブシリーズ商品ページ
https://www.ssp.co.jp/product/brand/eve/
バファリンシリーズ商品ページ
https://www.bufferin.net/lineup/
セデスシリーズ商品ページ
https://www.shionogi-hc.co.jp/sedes.html
ノーシンシリーズ商品ページ
https://www.arax.co.jp/seihin/index.html

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