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今年の健康診断からバリウムを飲まなければいけなくなった。

35歳になる年以降の健康診断には、「X線撮影」の項目が追加される。これが苦手な人は、麻酔の上で胃カメラでの対応を希望する人も居る。

34歳までに行われている「胸部レントゲン」項目によって胃の見た目を確認するのとは別に、「X線撮影」によって、予め飲まされたバリウムの体内での流れを確認し、より詳細に胃や体の状態を確認する項目が増える。

バリウムを苦痛に思う方は、記事を読まないことを勧めます。私ならつられます。

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バリウムを飲む感覚は、味が無く、具が無く、それでいて濃厚なシチューを飲まされているような拷問である。しかも、紙コップになみなみに注がれている。直後、看護師なのか誰だか担当者に「はいはい飲んで飲んで」と、かなり急かされる。

緊張から、喉を圧迫するようないわゆる「嘔吐反射」が昔から癖になってしまっている私にはかなりの苦痛。

それはまだ、いい。


座らされたスマートフォンのように、台に斜めに寝かされた私は、拘束された連続殺人鬼ハンニバル・レクター。

体内のバリウムをより循環させる目的で、担当者は台を斜めに回転させたり、正対させたりする。

スピーカーから担当の指示が反響する。「はい体ごと右向いてー」「もっともっと!」「右回りに回って」「今度ひだり~」「はい腰だけ浮かせて」「手は下~!」などと、

さながら、エイリアン2で戦うリプリー。


最初に「バリウムの経験はありますか??」などと聞く時間があるなら。言わせてくれれれ。

聞いてない。


もっとちゃんと、酷い飲み物飲ませて、奇想天外な動きをするとか事前説明してくれよ。何の言われも無い罪を自供したいくらいにハンニバルだったよ。

敢えて言おう、二度と行かない。