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感動を共有したい四十路映画記録 #0009「劇場版名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)

ネタバレが苦手(私も同じです)な方は閲覧を控えていただき、作品を楽しみにされている方は、是非、その作品をご覧になってから、私の感想にコメントを寄せてくだされば嬉しいです。もちろん、記事を途中まで読んだうえで、作品に臨んでいただいてもいいです。
(使用可能なものを検索して写真を使わせていただいております)

続編が放映される度に映画館に足が向く、毎年4月5月の風物詩、名探偵コナンの劇場版。現在までに100巻以上出版されている原作とは、直接関わりのない物語を描くことが多いのですが、直近では、謎に包まれていたキャラクターにスポットライトが当たったり、主人公の宿敵・・・いわゆる「黒の組織」との対決に焦点が当たったりして、原作ファンがハラハラするような内容がとても魅力的です。

1994年に始まった原作はもう30年間、アニメ化は1996年、劇場版も1997年から続けながら、毎年の評価はあがり調子。且つ毎年、それまでで一番面白いと言われてしまうほど、最高にパワーのある作品ですが、今年こそ、一番中の一番だったと思います。


大ネタバレです。

誰かから逃げ惑う女性捜査官。助けを求め連絡をした携帯電話からはジョディ・スターリングの鬼気迫る声が聞こえる。ニーナと呼ばれた捜査官は、撃たれた腕を庇いながら必死で階段を駆け上がるが、黒いボディスーツに身を包み、バイクを駆る追跡者は難なく階段を登ってきた。キールはバイクを降り、慌てふためく捜査官に、端の下を流れる川を指し、川から逃げろと諭すように言う。女性はすぐさま体を投げ出すが、銃声。キールは背後から銃撃する彼に気づかず、肩を貫かれる。彼女の肩を突き抜けた弾丸は、堕ちゆく捜査官のこめかみを撃ち抜く。ジンは悪びれることなく声をかける。

元太、光彦、歩美たち少年探偵団は、福引で特賞のホエールウォッチングを当てるため、デパートに来ていたが、当たる気配は感じさせない。灰原はひとり離れ、興味があるのか無いのか、宝石販売のための整理券の最後の一枚を手にする。少し遅れ、着物を着た女性が整理券を貰えず、宝石店のスタッフに丁重に断られてしまう。灰原は理由を付けて、女性に整理券を譲る。女性はそれを悪いと言いながらも、最終的には灰原の善意を受け取り、感謝を伝えて去っていく。蘭と園子は、その様子を笑顔で見守っていた。気をよくした園子は、灰原を含め少年探偵団に、福引で当たらなかったホエールウォッチングを自前でプレゼントすることにした。

毛利小五郎、阿笠博士、江戸川コナンを含めたいつもの面々は、園子が用意した船で八丈島への旅行に向かう。コナンは直ぐ近くで警視庁の黒田管理官と白鳥警部が警視庁と書かれた船に乗り込むところを見逃さず、偶然を装い乗り込む。

インターポールが主導する施設「パシフィック・ブイ」について、ニュースになっていた。世界に点在する監視カメラを一元管理するうえ、「老若認証」という、ひとりの人間の現在の姿から過去、未来の姿を可視化するシステムを搭載し、犯罪捜査への活用が期待されているのだ。近く、ヨーロッパ圏で稼働していたシステムを、日本のシステムと繋ぎ、それを日本の八丈島で管理するのだと言う。黒田と白鳥はその施設の視察に来ていた。上陸すると黒田はコナンに気づき、適当に嘘をつくコナンの同行を認める。

沖矢昴は女性捜査官が殺された事件と、黒の組織のあるメンバーの活動について、二重スパイとして情報を流すように協力させている、キールより報告を受け、八丈島に向かったコナンに伝える。

人知れず、黒の組織に所属するバーボンとベルモットが海底から潜入し、インターポールで「老若認証」システムの第一人者である直美・アルジェントを拉致してしまう。直美のネックレスに内蔵されたデータを奪い、微笑むベルモット。システムによって、殺したはずのシェリー(灰原)が生きている可能性があると判明し、黒の組織のさらなる暗躍が始まる。

パシフィック・ブイから戻ったコナンは、灰原が命を狙われる可能性について灰原と阿笠博士に打ち明ける。コナンはかけていた眼鏡を灰原にかけてやる。これまで困難を乗り越えてきた自分の眼鏡を託すことで、お守り代わりにしろと言う。

ジンの右腕であるウォッカは、新たなメンバーであるピンガとともに、八丈島に乗り込み、早くも灰原を拉致してしまう。走り去るウォッカとピンガをコナンが窓から追うというところ、すぐ脇を欄が飛び出し、ピンガを叩きのめすが、車に乗り込んだふたりを取り逃がす。コナンはスケートボード、阿笠博士がビートルで彼らを追うが、車のまま崖の先の海へ飛び出す相手に戸惑うも、コナンも海へ猛追するが、海底から忍び寄る潜水艦に遭遇する。

灰原は連れ去られてしまった。打ちのめされるコナン、力の無さを嘆く博士。安室透、沖矢昴にそれぞれ相談し、灰原奪還の計画を立てる。コナンのリベンジが始まる・・・


ただのファンの私目線ですら、ほぼ完ぺきに近いとすら感じる映画でした。冒頭から、これまでのコナン映画とは違う雰囲気を醸しており、最初から最後まで、シーンの繋がりが途切れることなく、ワンカットで撮影されているような感覚すらあります。よく耳にするような仰々しい効果音や音楽も、いつもより主張が和らげられていた気がして、全体的に流れる渋い空気も物語を飽きさせず、没入感が高められていました。

個人的には、完全なコナンの敗北からリベンジする脚本、小五郎のおっちゃんの推理、挿入歌キミがいればの最高なアレンジ、逆襲のシャアを思わせるアムロとシャアのやりとりを見られたことが感動的でした。スクリーンの前で何度もガッツポーズをしました。もう一度、本当に観に行きたい。


でも私は、狂おしいほどにB'z派です。

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