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感動を共有したい四十路映画記録 #0004「リコリス・ピザ」

こちらの記事は、週に一度二度、映像作品(主に映画)を見る私が、その感想を整理するために書き殴る内容となりますため、読者向けの言葉遣いをしておりません。ご了承ください。また、私はその作品を見ることを楽しみにされている視聴者へのネタバレを行うことを、強く目的にしておりませんため、私と同じくネタバレが苦手な方は閲覧を控えてください。追伸、座右の銘は「予告なんて一度も見ない方が楽しめるやんか」です。よろしくお願いいたします。(使用可能なものを検索して写真を使わせていただいております。)

本日は「リコリス・ピザ」です。

はじめに

youtube動画に流れる広告で予告映像を見て気になっていた作品です。あまり見慣れない俳優さんが出られていて、ぱっと見の物語の印象は行き違っていた男女が最後に真実の愛にたどり着くようなそういう映像です。

最初のシーン

10代と思われる学生達が学校の廊下で長い列を作っている。何のために並んでいるのか説明がないまま、主人公と思われる少年は鏡を見たい人に貸してあげると言いながら列の周りでうろうろする女性に声をかける。10歳も年の離れていることを知っても、臆することなく主人公は熱心に女性を口説く。結果的に女性はそれを受け、その夜にバーデートをすることになる。

ストーリー

15歳のゲイリーは子役のようだ。ダサい髪型、小太りではあるが高身長であり、その愛嬌と企業を繰り返すその行動力から周囲の人々は彼にいちもく置いている。25歳のアラナに仕事はあるのかないのか、鏡を見せて回っていると思えば暇そうにしており、どこに所属しているのかも分からない。ゲイリーの誘いに乗っかる形でふたりは起業し、ビジネスパートナーとしての関係が始まる。

印象的なシーン

  • 最初のシーンで並んでいたのが学校なのか宿舎なのか何の施設なのか分からないが、ちゃんとしたカメラマンらしき人間に写真を撮ってもらうための列だった。写真を撮ってもらったところでバーデートの約束をし、奥に消えていくゲイリー。アラナは他の少年達に鏡を見せるため、元来た道を戻る。途中カメラマンにお尻を叩かれる。エロおやじなのか、それほどにアラナがモテる女性なのかは不明。

  • どこかの楽屋でゲイリーは支度をする。周りはそれを支える大人たちと、同じような子役で溢れかえっている。忙しい中、おそらく子役事務所社長のような厚化粧に黒いドレスで現れた女性。景気の良いの言葉で子供たちを盛り上げる。楽屋から出ていざ始まったのは、ミュージカルのような舞台。いくつもの2段ベッドに一人ずつの手で抱えあげられるような幼い子供から、ゲイリーのような大きい子供が居て、黒いドレスの女性と交互に歌いながら、舞台上を駆けたり踊ったりして、微笑ましい家族を演じているようだ。それを利用してなのか、ゲイリーは黒いドレスの女性を大きな枕で叩く。舞台終わりに黒いドレスの女性は当然のように烈火の如く怒り出す。

  • 同じ子役の中で特別イケメンな少年ランスは、舞台観覧にゲイリーが連れてきたアラナが気になってしょうがない。ゲイリーが手に入れられなかったアラナの電話番号。勝手に入手したゲイリーはアラナに電話をかける。正式に貰ってない電話番号だからか無言を通す。切る。アラナはランスだと思いかけ直す。ゲイリーは無言を通す。切られる。それからアラナはランスを家族との夕食に誘う。無邪気なランスは暴言を吐く。

  • ゲイリーが気になって入ったお店にはまだ出回っていないウォーターベッドが売られていた。優しく誘う店員にどう交渉したのか、ゲイリーはそれを卸し、同じ子役とアラナを誘い起業することにする。途中、展示会にて公衆の面前で警察に取り押さえられる。結果的に何のことか分からないような無実の罪だと分かる。パトカーに乗せられたゲイリーを追いかけ、警察署までついてきたアラナと、警察署を飛び出し走り出す。

  • ウォーターベッドは一大事業になった。その噂を聞きつけ、有名な俳優なのか業界人なのか、ジョン・ピーターズからの発注を受けた。ゲイリーたちはジョンの家までアラナの運転するトラックを走らせた。ゲイリーのせいで遅刻してしまい、自分が外出している間にウォーターベッドの設置が住んでいなければ、お前の家族を巻き込んで殺すと脅される。冗談なのか分からない言動にゲイリーは畏怖する。と思いきや考えを改めたのか、ジョンが居なくなったのをいいことに、ベッドに入れるはずの水を床にぶちまけ、設置を途中で投げ出しその場を後にする。帰る途中でガスの無くなったジョンに捕まってしまい、ガソリンスタンドまで送るように指示をされる。ガソリンスタンドについたジョンは、誰が見ても分かる横柄な態度で給油の順番を待っている他の人間に暴言を吐き散らす。ゲイリーはこの間に出発するようアラナに言い、ジョンをガソリンスタンドに放置する。二度目の帰路にジョンの車を見つけては、鈍器でフロントガラスを破壊し、揚々とその場を後にする。ところが、今度はトラックのガスが無い。来た道を戻るガスなどない。だが幸い丘の上、覚悟を決めたアラナはギアをニュートラルに入れ、来た道をバックで戻ることにした。お父さんに教えてもらった運転技術をいかんなく発揮し、一行は無事丘を下りガソリンスタンドにたどり着く。

  • アラナは女優になろうとする。ゲイリーのコネで見つかった事務所へオーディションを受けに行く。どんな仕事も受けられることを証明するため、聞かれる質問には全てyesと答えるようにゲイリーからアドバイスを受ける。その言葉通り全てをyesと言ったアラナは、ショーン・ペンが主演する舞台出演が決まる。実際にあったショーン・ペンは浮世離れしていた。その口から出る甘い言葉は台詞なのか本心なのか全く分からない。酒場で会ったショーンの古い友人は酒場の客全員に彼を紹介し、酒場の隣のゴルフ場にみんな集合するように促す。ショーンの映画のワンシーンを再現するため、酒場の客と離れたところからショーンとアラナが乗ったビンテージバイクは音を立ててエンジンをふかす。古い友人の合図でバイクは勢いよく走り出す。アラナは走り出しと同時に後方に放り出される。実は店に居たゲイリーはアラナに駆け寄る。

  • アラナは政治家の秘書として働くことにした。友人のブライアンが働く政治家ジョエルの事務所に通うようになった。ジョエルは将来性もお金もある男性。ある夜ブライアンに夕食に誘われるも、外食先からのジョエルの電話を取りその誘いを優先する。外食先ではジョエルと見知らぬ男性が口論になっている。見知らぬ男性はジョエルのパートナーであるマシュー。ジョエルは普段から選挙運動を邪魔するような人間の存在に気づいており、今もなお見られていると気付いていた。ジョエルはマシューとアラナに一緒に店を出るように言う。家に着いたマシューは泣き崩れる。アラナは彼を抱きとめる。「優しいわね。あなたにパートナーは居ないの」と聞かれる。

感想

予告を見た段階では甘酸っぱいラブストーリーかと思いきや、「コメディ+ちょっと恋」寄りの物語です。「場面と場面を繋げて、その経緯の明確な説明は少ない」昔の「タクシードライバー」のような構成を取っていて、次々起こる展開についていけず、不思議な感覚に陥ります。

おすすめな見方

ミニシアター系のこじんまりとした映画館で、時代背景を感じながら見るものだと思います。私には理解できない展開が続くため、頭を空っぽにして没入する覚悟が必要です。

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