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清掃業のお話

 HSPに向いている職種はその敏感な性質故に限られてきます。社会や組織は大多数の非HSPが非HSPのために作った仕組みですから、HSPには合わなくて当然ですよね。全く形の違う型に無理矢理押し入れられているような物なので、大変な部分が多いと思います。😀


 HSPで適職検索をすると、基本的にマイペースでコツコツ一人で仕事が出来る静かな環境が向いているとあります。それだと、芸術や音楽など特殊な才能が必要で現実的でない場合もあり、複雑化した現代社会だと職種がかなり限られてくる感じ。😵

 厳しい上下関係、マルチタスクなど絶対無理なことは自分でわかりやすいと思うので、その職種を避けて、向いてそうな職種に的を絞ってチャレンジし続ける方法がベストなのではと考えています。

 人間関係など他の運要素も絡んでくるし、個人によって特性が違うので一筋縄にはいかないかもですが、必ず自分にピタリとはまる場所があるのだと信じて、転職活動中のHSPさん一緒に頑張りましょう。😄

 HSPなら場の雰囲気で自分にとって居心地が良いか悪いかすぐに分かると思います。私の場合は制約が多いので消去法で、楽しいとかこうなりたい(憧れ)のプラス要素より、マイナス要素が少なく、どれだけ自分が普通(ゼロ)の状態を保つことができるかを判断基準にしてます。😑

エニアグラムタイプ4(芸術家タイプ)は清掃業に向いてる?

 正直自分がHSPでマルチタスクその他が厳しいと分かるまでは、職種を選ぶ際に清掃業に目を向けたことはありませんでした。
 
 汚れを落とすのは大変そうだし、トイレ掃除のおばちゃんを見て年配の人が多く従事されているイメージだったので、自分の年齢ではまだ関係ないかなと思っていたからです。😅
 
 海外の雑誌にも作品が掲載されている人形作家の先生とお話させていただいた時、その方は20代は飲食業など様々な職種を試したけど、清掃業が一番合っていたとおっしゃっていました。

 そして上京して色々職種を経験するうちに、超緻密な単純作業(精巧な刺繍など)を永遠と繰り返すのが自分には合っていると気付いたらしいです。作家として自分の個性を確立するまで、20代の頃憧れていたのは、OL(完全に社会適合出来ている)か新宿二丁目の人々(独自の世界観を作り上げ明るく楽しく生きている)のどちらかだったという話です。 
 
 独特の感性を持っている場合、それを現実に生かせずどっちつかずの状態でいるのはつらいですよね。💦

 私自身も気質的な診断結果はエニアグラム4の芸術家タイプなので、HSPには多い気質なのだろうと思います。作家さんのように、良いことも悪いことも敏感に感じとるタイプのHSPには、心に波風が立ちにくく、無心で作業に集中できる清掃業は向いているのではないかと思いました。
 
 というわけで、実際に清掃業の方にお話しを伺ってきました。😀

清掃業で働いているのはどんな人?

 その企業さんは主にマンションやアパートの清掃を多く扱っていて、アルバイト枠で週3回月約5万円稼ぐのが一般的なモデルでした。

 年金の足りない部分を補填するため働く年配の方、作家志望など、他にやりたいことがある若い人、家事や子育てがメインで、仕事にそこまで余力を注ぐ必要がない主婦もいます。アルバイト枠では、そんなにたくさん働く必要がない人、隙間時間で作業をしたい人が多い印象でした。

掃除する施設によって特色がある

 担当するマンションやアパートによって清掃する時間帯や頻度、場所が異なります。小さいマンションでは隔週の午前中だけだったり、敷地が広く規模が大きいマンションでは2、3人で組んで担当エリアを決めて、ほぼ1日清掃に従事することもあります。また、清掃する施設によって特色が違います。

マンション・アパート・・・建物周辺の植木の手入れや垣根の剪定、廊下や階段などの共有部分を掃除する。室内は担当でないため、葉や泥など野外の自然の汚れが掃除のメインとなる。

介護施設等・・・野外・室内共に掃除する。トイレと風呂の掃除がある。

商業施設・・・野外・室内共に掃除する。人の出入りが激しいため汚れやすい。毎回汚れの種類が違うため、それぞれの汚れに適した洗剤や掃除器具を使用する必要がある。

オフィス ・・・イメージが良く、割と人気がある。従業員が来る前の早朝など時間が早く短い場合が多い。意図的に汚す人はいないので、極端な汚れは少ないが、室内なのでトイレ掃除がある。

清掃業に向いている人

 この企業さんの場合は、本人の希望を聞いて場所ごとに配置されるので自分のペースで仕事を進められます。野外作業で監視の目がないため、責任感が求められるとのこと。
 
 年配の方々は掃除の習慣が実生活ですでに身についており、意識せずとも自分から進んで掃除できる人が多いけど、若い人だとそんなに掃除をする機会がなく慣れていなかったりする。汚れていた場所が綺麗になると気持ちが良い! と自らの良心に従ってコツコツ作業を継続出来る人が向いている。

 人目がないため、実際にサボる人もいるらしいけど、そういう場合は、解雇など相応の対応がとられるとのことです。笑 共用部が汚れていくので住民からクレームが入って発覚するみたい。

アルバイトと正社員の違い

 アルバイトは基本的には現場での掃除のみを担当し、正社員は現場の掃除の他にも人材の採用や新築マンションの清掃計画等の管理事務がメインとなります。

 企業組織に属する限り、立場が上がれば上がるほどデスクワークが増えていきます。これはどの職種でも同じみたいです。😓 事務が苦手で極力プレイヤーでい続けたいと思っていた私にとっては、少し耳が痛いお話です。

 お話して下さった採用担当さんも、面接をしたりパートさんの悩みを聞いたり、清掃計画を立てたりと色々な作業をこなしていました。現場の様子を見に車で巡回することも多いので、車の運転は必須みたいです。自分の裁量で動ける面も多く、人によっては移動が気分転換になることも。

 規模が大きく多額のお金が動く不動産業界の管理職は激務だけど、下請けになることが多い清掃業は、管理職でも比較的自由で働きやすいとの話も聞けました。

まとめ

 作業する施設によって特色があることや、必要があれば自分に合った働き方が選択できるということがわかりました。
 

 お話を伺う限りでは、身体を適度に動かせるし、マイペースに作業出来るし、HSPの自分には向いてそうな感じがしました。😄✨

 採用担当の方に自分の現状をお話すると、年齢的にもう少し違う職種を体験してから決めても遅くないんじゃない? とおっしゃていただいたのと、私自身他の職種も試してみたかったので、もう少し検討してから決めるという結論に至りました。

 「シニアになったらうちで働いてもらう可能性もあるから」と、とても真摯に話を聞いていただき、清掃業の基本的なことを丁寧に教えていただきました。その場限りでハイ終わりではなく、人との縁を大切にするってこういうことなのかなと思いました。🥺 

 以上、就職・転職活動中のHSPさんの参考になれば幸いです。💓

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