見出し画像

オッドアイ#9

8月3~4日にかけて
書いて準備し
リリース予定に
していましたが
様々な事情で
間が空いてしまいました

時事ネタに
オリジナルの創作を加えて
記しておりますが
予想で書いていたことが
後に事実となったことがあり
自分でも驚いています

今となっては
遅きに失し
目新しくもなくなりましたが
安倍氏暗殺スナイパー説
既成になってますね
創作が事実になるって
我ながら驚きです

これからも未来予想しながら
頑張って書きます

どんな内容だったか
すっかり浦島太郎に
なりかけておられる方のため
過去話#1~8を
貼っておきます

不要な方は
下の本編に飛んでくださいね


#9の本編はここから


まったく
ニキさまらしい

初陣とは言え
一か国に潜伏している悪鬼を
一気に一掃するとは・・・

確かに私が見ただけでも
相当数の悪鬼が居た

私の銀眼では
「色」が見えるのだ

怒っていると「赤系」
悲しんでいると「青系」
嬉しい楽しいなどは
「黄系」か「オレンジ系」
好きとか愛は
「ピンク系の濃淡」

悪鬼は「黒」
それが
黒炎のように
立ち上って見える

広範囲や混雑していると
色が絡みあい
選別は難しく

多くの色が
混ざって見えるので
面倒なのだが

狭い空間での戦い
数百人程度の乱闘の際は
難なく識別可能です

また、心の中や
考えている事の
色も見えるので
嘘や悪意はハッキリとわかる

人界の父親は
ビジネスで
重大な決断をするとき
必ず私を相手の後ろ側に
控えさせ

商談の最中、私が
ウロウロと歩き回るときは

検討の上、返事をします



その場をしのぎ
後日断る

私が動かない時は
即時、契約締結し
細かな条項も取り決めます

おかしなことが
盛り込まれそうになると
自覚はないが…私から
それとわかる
御印があるらしいのだ

それは
なにか?と
聞いて見ると

怪しい条項の際は
私の目が
銀眼となる…

全く、困ったものだ
意識せずとも
なってしまうらしい

通常は
よく見ないと見逃してしまう
そんな程度でも

おかしいとか
裏がある
騙している
不利など

マイナス要因には反応して
銀眼にハッキリ変わる
と、言っていた

覚えてはないけれど
どうやら、幼い時に
うっかり能力を
使ったようで

そして、ご丁寧にも
解説もしたらしい

悪意に反応すると。

それ以来、高額な取引などは
必ず帯同する
しきたりになっている

帝皇神、帝皇后から
お叱りがないところを
考えると
こうして経済的な
余裕が生まれることにより

私たちの使命に
有利に働くから
利用しても良いと
いうことなのだ

幸いに、人界の両親は
生まれと育ちが良いため
強欲ではない

必要以上に
富を求めぬ性質が
幸いだし

私が貢献することで
強欲になる必要がない

それにより
悪鬼の付け込む理由が
発生しないので
理にかなっている
というわけ


ところで
ニキさまは私と
違う見え方
察知能力であられます

悪鬼の位置が黒い直線で
空に伸びて見えるらしく

一瞥した中に
黒線が乱立していると
それだけ多くの悪鬼が
地上にいる証なのですよ

NK国では
とんでもない数が居たため
一括殲滅にしたのでしょう

広範囲での
サーチに役立つし

緑の目が
死者と生者を見分け

獄界の者だけを
黒く見せてくれるから

眼の端に捉えるだけでも
滅することができる

ニキさまのオッド・アイは
接近戦と広範囲
いかなる場合でも
プラグマティックなのです

おまけに

両眼を凝らすと
勝利するほうが
明るく光って見える
らしいので

誰よりも早く
戦いの女神として
勝者のもとに
降臨し
女神と称される
由縁ともなっています

今回の戦いで
ニキさまは
「弓」を武器に使い
広範囲に灼熱業火を
降りそそぎましたが

私の承知していない
能力や武器は
もっとあるはずです

今後の戦いで
拝見できるであろうと
楽しみで仕方がありません

なぜなら
他の誰もニキさまの
戦いを知らないのですよ

決着が早すぎて
駆け付けたときは
いつも終わっていて

ほとんど全てを
強大な力を用い
ひとり片付けて

帝皇后さまに報告するだけ

過去でさえ
こうでした


今回は
上神の試練を
数世紀にわたって
受練されたので、どこまで
レベルが上がったのか
知る由もなく

僅か、私一人を
部下に人界の守護とは

ニキさまの能力次第で
天界の神将優劣が
変わるかもしれない
レベルのミッションです



幾ら上がったとはいえ
一国全ての悪鬼を
数分と掛からず
焼き尽くすなど・・・

天上界でも
聞いたことがありません


あれから
驚くような量の食事をし
いまは
「起こすなよ」との
厳命のうえ爆睡中

豪儀な割にアルコールを
一切取らないのは

酔うと感知能力が遅鈍となり
察知に影響が出るから

人界守護の100年は
禁酒するとのことで
なかなかの苦行ですが
私だけ飲むわけにもいかず
一緒に禁酒しています・・・

辛い…


任務だから仕方ない


また
判断能力においても
ニキさまは優れておられ

どんな出来事があろうとも
優先順位をつけて適切に
的確に処理なさいます

だからと言って
拙速ではなく

待つべき時は待ち
動くときは速やか

緩急が正確で
うっかりすると
出遅れてしまうから
寝ていてもニキさまの命令は
察知できるように
しておかなければ
なりません

コンマ何秒で決着する
言葉通り
神の領域ですからね

御休みの今は
私にとっても
しばしの休息

なれど
情報だけは入れておかねば
ならないのです

私にはニキさまのように
この場で世界の状況が
見えるほど
感知力は高くはありません
多少、ネットなどの
力を借りる必要があるのです

それをニキさまが精査して
探る基準にされます

どれどれ・・・・

A氏の死去に伴う
話題ばかりだな

と、サーチしていると
早くもニキさまが
お出でになった

「レオン何か
変わったことがあったか?」

「いいえ、特には・・」

背もたれが高く
腰のあたりに
クッションが置かれた

お気に入りの
カルティエの革張りの椅子に
深く、ゆったりと
腰掛けて
ニキさまは眼を閉じた・・

五分ほど経ったろうか

「目下のところ
 大丈夫なようだな」
そう呟くと・・

静かに話し出した


レオンよ
A氏の死去は本当に
悔やまれるものであるなぁ

彼が存命ならば
私達の仕事も幾分
軽減されたはずなのだが

全てがリセットされる
懸念が生じた…な

こうなっては
彼の国葬に伴う外交で
どこまで
事態の収拾が図れるかが
肝要なのだが・・

彼に変わる人物がいない
期待薄だ・・・

さっき、人間の体を
休めているときに
A氏を黄泉へ
案内してきたのだがね

黄泉に在るのは
一時的な措置だと思うぞ

彼は恐らく
天上界に属しても
遜色ない人材として
誘われるであろう

移動のときのA氏は
案外
アッサリしていてな

本人は
「仕方がない」と
自分の「死」を
受け容れていたよ

肉体が無ければ
貢献できない事を
承知しているから

今後の混乱を懸念して
憂いてはいたが

でも

諦めていた


A氏は、いつまでも
出来もしないことに
憂慮するような
性格ではないし

理性的で
頭の回転が速い
傑出した人物だった

ただ
心残りは
生まれたばかりの
「我が子」のこと・・



誰も知らないが
彼には婚外子がいるのだよ

かつて
まだ彼が若かりし頃

能力を買われて
政治の中枢メンバーに
抜擢され
仕えていたころの
TOP(K氏)が
引退後の資産形成の為
投資でつぎ込んだ
ソーラーパネル事業

海外での
運営だから周知されてないが
先に触れた
UGジェノサイド案件として
脚光が当たってしまい

他国での
販売の道が
閉ざされてしまった

仕方なく
問題意識が低く
思考操作し易い
日本で捌くしかない

そこでK氏が
過去に関係があった女…
K都知事にリベートを
渡す約束で
捌くよう依頼したが

このK都知事、強欲な女で
M元総理と結託して
先日のオリンピックでも
相当蓄財したが
女の欲には限りが
無いものだな

マージン欲しさに
UGジェノサイドが絡む
ソーラーパネルを
嬉々として
販売することを
承諾していたぞ

また、この8月の組閣で
D大臣の地位に
就任した二世のKTは

自身もUG製の
ソーラーパネルに使われる
部品製造工場の
オーナー(経営者)。

与党や所在知事など
主だった政治家の
利権がらみから
日本では
ソーラーパネル販売に
異常な熱がこもっている

C国の思惑と
UGジェノサイド
ソーラーパネルに
関わる利権

廃棄に関わるリスクなど
問題山積にも
係わらず

それらを
知っていながら

何故?
A氏は二世達を
諫めなかったのか・・・。

彼にしては
訝しいことではあるが


こんな理由が
あるからなのだよ

A氏は、ある女性との間に
初めての「子」ができた

喜ぶと同時に
本妻が名家の出なので
公にはできない

しかし還暦過ぎてからの
我が子の誕生は
何にも代え難い喜びさ

皆で協議の結果

男児が生まれたら
その子を将来日本の
TOPに据え、全員が全力で
バックアップするという
密約が交わされたんだ

有力与党議員の世襲を
地位、金、名誉全てに於いて
最高の条件で結集させた
途轍もない権威継承となる

その為に

その女性は子供ごと
KSと言う二世議員に
下賜される形となった

KSは
かつて仕えたK氏の息子

ここ10年ほど二世議員として
与党の中でも活躍してきた

元々
女性も二世議員も
知名度の高かった二人

なので
BIGカップルとして
大々的に世間に知らしめられ
ほどなく
「男児」が誕生

この、負い目を持ってして
絶対に守りたい事柄
我が子の誕生が

A氏の切っ先を
遮ることとなったのだよ

問題山積なのは百も承知で
目をつぶったのだ


その後、意に反して
複合的に絡む諸事から
凶弾に倒れることと
なったのは
甚だ遺憾であり
本人も痛恨だったろう



C国製商品には
必ずバックドアが
仕込んであるから
国民が知らない
この事実を種に
(A氏実子の誕生)

脅されて
証拠隠滅の為
疑問を呈す速さの
「荼毘に付す」
次第となったのだよ

過去、いくつか
伝説として語り継がれる
ミステリーがあるが
これもその一つとして
今後
解明、解決されない事件に
数えられるであろう



此れにて「男児」の命が
助かったんだ
致しかたないが
適切な対処と言うべきだな












毎日の重ねから私なりの 「思い」を綴っております 少しでも「あなたの」琴線に 触れるものがあれば幸いです 読んで下さり、ありがとうございます