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台風襲来。引きこもり日記。

2023年8月1日。台風が襲来し仕事は休み。家に引きこもることになった。

初めて一人暮らしをした部屋は1人で住むには広かったので台風の雨風が窓に叩きつけられる度に怖かったことを思い出す。

その当時から2回引っ越しをした今の家は程よい広さで好きなものに囲まれてなんだか大丈夫な気がしている。

ひとまず、仕事が休みと分かり針を落としたレコード

台風がいよいよ来るという朝方4時。暴風警報が発令されたことにより緊急速報でスマホが大音量で寝ている私を叩き起こす。

寝ぼけていた私はその緊急速報を確認したあと1枚洋服を羽織ってまた寝ていた。起床した時に何故寝た時の洋服と違うの?と思ったけど、恐らくいつでも外に逃げ出せるように寝ぼけながら綺麗な洋服を着たんだと思う。緊急速報のありがたさ半分、寝ている時はびっくりするよの気持ち半分といったところだった。

大人になるとみんな卒業するであろう「台風の状況を窓に張り付いて確認する」をどうしてもこの歳になってもやってしまう。非日常的な景色が好奇心を高めるのかもしれない。窓にバンバンと雨風が叩きつける様子をライトで照らしてみると窓に張り付く雨の影が面白かった。こんなの台風の日しか見れないと思った。

大きな雨音と同時に窓をしたる雨水がベランダの壁に影として映し出されて不思議だった

台風2日目の深夜2時。1日目より雨風がひどく窓に何度もバンバンと叩きつけられる音でなんとなく目を覚ます。その後、カンカンカンと警報装置が鳴り響く音がする。え?と思い立ち上がってなんとなく部屋をうろうろしてみると、どうやら住んでいる建物の警報が鳴っている様子だった。台風の影響で誤作動的なものだろうと思いながらも、これが火事ならどうする?と深夜2時から考え出す。誤作動だとしても管理会社にこんな深夜から誰が電話するの?とかこういうのって本当に誤作動なのか検証する必要あるんじゃない?とか色々思う。もしも、もしも本当に火事ならご近所さん逃げる時に私の玄関もドンドンと叩いて「火事だー!」と言って欲しいと願った。私が逃げる時もそうするのでと気持ちを添えつつ。

ただ、私自身「火事だー!」と大きい声で言うのは気恥ずかしいと思った。せめて「火事でーす!」だ。そんなことを考えながらも私はいつの間にか眠りについていた。

台風による約2日間の自宅待機を経験し、総じて私は引きこもりに向いている人間だと感じた。つまらないなんて思う時間は一切ないし好きなことを家でできて嬉しい。ただ1つ不満を言うとお腹が空かない。できれば暴飲暴食をしたかった。労働って美味しくご飯を食べるためにあるのかもしれないと気づいた。



どうやら台風による災害状況が最悪みたいだ。
県外に住む知り合いからも連絡がきた。気遣いに感謝する。被害の全容はまだ分からないけどみんなの安全を願うばかり。





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