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さようならキューピー腹


#創作大賞2023 #エッセイ部門 #キューピー腹#低フォドマップ食
#膨満感 #16時間ダイエット#コレステロール値#今いくよくるよ

つい何日か前の事、2年ぶりにトイレにこもった。
トイレの便器を抱えるようなことは、もう無いと思っていたのに
またあの時のように、全身の毛穴から汗を拭きだし
嘔吐下痢をした。私は昔からこの症状が年に何度か出ていた。

小学生の時にはお腹が弱い子だったので、習慣になっていた。
そんな症状がでても大人になってからは、当たり前のように感じ。
デドックスなんだと、無理やり前向きにとらえ周囲に言ったりしていた。
実際スッキリするのも確か。悪いものを身体の外に出している気がしていた。

小学生の時は気にしなかったが、成長するにつれウエストのくびれが無いのが恥ずかしかった。いつもパンパンにお腹が張っていたのだ。これが膨満感だという事は知らなかったし、それを隠すために私は太っていたのかもしれない。手足はそれほど太くないのに、お腹だけ何時も太くて同級生にはいじられたし、自分自身でもキューピー腹なんだと自虐ネタでごまかしていた。

膨満感が加速して、お腹がパンパンになり寝れないぐらいの時もある
そんな時にトイレ駆け込んで、嘔吐下痢が始まるのだった。昔からこの繰り返し、常にお腹は張っている状態、そして時々トイレに籠っていた、小学生の頃に病院にも行ったが、自律神経失調症との診断で、運動するように言われたのみ、運動部に入部したが体調的には、結果変わらなかったと思う。

若いころはスタイルが気になり、ガードルを履いたこともあるが、
お腹が痛くなりやめてしまった。
今思えば、膨満感なのにガードルを履いたらそうなると分かるが
当時は全然分からなかった。男性にも覚めるわぁと言われることも多く、若いときは落ち込んだこともあるが、ぽっちゃりキャラになれば良いと思っていた。

昔、「脂肪という名の服を着て」という漫画を読み、私はお腹のふくらみを隠すために脂肪を付けているのだと思ったこともある。そんな私が2年ほど前に、膨満感を良くする方法に出会った。

それはフォドマップ食というもので、ある一定の食べ物を食べると、小腸で膨張してしまう人が居るので、その一定の食べ物をなるべく避ける方法で軽減できるという。その前に私はコレステロール値が高く、改善するべく腸活をしていたのだが、それがお腹に合わずに困っていた。

腸活は、腸が元気な人なら良いのだが、腸が弱い人。私の様にお腹が腫れるような人には向かないことが分かった。そのフォドマップ食を取り入れた方法で、この2年間は安泰だった、一度も下痢も嘔吐も無かったのだ。

なのに2日目に突然の下痢嘔吐。これは積もり積もった私の身体(特にお腹)からのメッセージなのかもしれない。最近の私は外出が多く外食が多く、ほぼフォドマップ食を無視して食べていた。思えばお腹はパンパンに膨れていたが、2年ほど前から体重を落としていたので、以前ほどの腫れでは無いとほっておいた。

これがいけなかった。少しずつ少しづつ私のお腹の中で膨れ上がったものがあの日出てきたのだ。1日で体重は1.5キロ減っていた。

私は反省した。この2年間頑張ってきたのに、ついついコロナの影響も少なくなり、外出も増え、キラキラした世界のキラキラした美味しそうな食べものを食べまくっていたことを。

そこでキューピー腹を卒業するべく、毎日腹囲を測ることにした。
先ずは朝起きた時、朝飲み物をとった後に測ると朝と食べた後では4cm違った
私はコレステロール値を落とすべく、2年前から16時間ダイエットをしているので基本朝食は取らずに飲み物のみで済ませている。外出時にホテルに朝食が付いていれば食べるが
それ以外は食べないようにしている。この1か月は殆ど、外出で朝食も食べていた。

その後昼や、夜に測るも腹囲は変わらなかった。いつどんな時に膨満感に
なるのか、体感はしているが数値で図ることが大切だ。コレステロール値のコントロールに体重を落していて、毎日体重計に乗り毎日の食事を書き込んだり、お通じがあるかどうかも書き込んでいたが、この1か月はしてなかった。もう一度腹囲を含めてやってみよう。

若いころ、夏に薄着になった私のお腹を見て女性も男性も引いていた。ああはなりたくないという視線だ。私は笑いながらお腹をたたいて漫才師のいくよくるよチャンみたいに笑っていた。でも心では泣いてたいのだ。若いころは今より繊細だったから、その時代に戻れるならば、それは膨満感なんだと、フォドマップ食に気を付ければ、改善されるという事を教えてあげたい。

もちろん時代は巻き戻せないし、私のキューピー腹歴史も戻せない。けれど今からキューピー腹を卒業できるのではないかと思う、別にボンキュッボンみたいなウエストのくびれを期待しているわけでな無く、お腹がふつうにぷよレベルでいいのだ。パンパンに張った状態が無ければいい。

今から始めよう、毎日体重計に乗っているのと同じに毎日腹囲を測り、膨満感になったら、低フォドマップ食を食べて高フォドマップ食を控える。それでキユーピー腹を卒業しよう。


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