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この先にある池

これで最後だと掴みたくなるけれど
流れは止まらず
またさらさらと過ぎていく
自分の足で歩いて進んで
確かめていくしかないものがあるのかもしれない

途中で出会う特異点

そんな存在たちにありがとうを伝え
またひとりで歩き出す

答えなんてものは
ずっと見つからないのかもしれないけれど
進むたびに開く扉の先にはいつも
私の思い込みや幻想が壊れて
いつもの風景が新鮮さを纏って広がっている




*昨日、私は2度目、友人にとっては初めての場所に行ったのですが、
「このさらに奥に、たしか素敵な池があったから行ってみよう」と、私は過去の記憶をもとに提案し、そこで四季桜を見たり、暖かい太陽の光を浴びたり、回転しながら垂直に昇る鯉を見たり、とても美しい時間を過ごしました。

始めの文章は、2年前に携帯のメモに書いたものです。

あの時は「ひとりで歩き出す」と書いたけれど、今はもう一度、誰かと歩いてみたいと思うようになっています。

昨日の出来事のように、まだ見たことがない風景だけではなく、今までに通ったことのある道も、誰かと一緒だと、また新しい風景として感じられるかもしれない。
この数年でそう思うように変化した私がいます。


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