「矢の周りに的を描く」とは?
おはようございます。
木曜日の7時なので、不動産の仕入営業に向けて、「なにかビジネスヒントになれば」と記事を書きます。
今日は、マネジメントに関する内容にしました。
矢の周りに的を描く
わたしは、不動産の仕入営業としてプレイヤーとして動きつつも、あまり実績がでない若手社員の育成もおこなっています。
育成が目的で、後輩社員に仕事を任せることがありますが、仕事の任せ方って教わるコトがあまりないですよね?
だから、ビジネス書等を参考にしているんですけど、役に立ちそうな内容があったので引用します。
「矢の周りに的を描け」
「手が空いている人」「声をかけやすい人」に仕事を任せるより、「この仕事は、誰に向いているか?」と考えて、「適した人材に仕事を寄せる」という考え方です。
「仕事内容をベースにして、任せ先を検討する」という、普段とは逆の発想ですね。
従来の任せ方では、任せた社員が「面倒だ」「苦手だ」と感じた場合に、期待どおりのパフォーマンスを発揮してくれないケースがあります。
ただ
社員が不得意な分野を避けて、仕事を任せることができれば、そういった問題は改善されますね。
たとえば
仕入できそうな高低差がある土地情報を得たケースで、仕入チームには、A社員(造成が得意)B社員(仕入未経験)の二人がいたとしましょう。
現地確認をお願いしたいとき、「経験が少ないから、Bに現地確認させよう」と考えるのではなく、「造成経験があるAにお願いして、正確な情報を得てもらおう」と判断します。
勉強のために、仕入未経験のBを向かわせるのも必要ですけど、「高低差の数値把握の不足」「仕上がりイメージ欠如による確認不足」みたいなことが原因で、買取数字が誤るかもしれません。
マネジメントする立場であれば、「おい、なんで確認できなかったんだ!せっかく仕入ができそうだったのに。」と憤りを感じそうです。
B(仕入未経験社員)からしても、高低差の現地確認は、荷が重い。
真面目に確認してくれたとしても、1点くらい、ヌケモレはありそうです。
お互いに、ギクシャクしておわりそうなのが目に見えます。
ただ
A社員(造成が得意)に任せていれば、たとえ忙しい社員であっても、少なからずBよりもポイントを押さえた現地確認ができて、より正確な買取査定につながります。
マネジメント側からすれば、「さすが、造成経験があるAだ。よくやってくれた。」と評価に値するし、Aからしても「えっへん。わたしにかかれば、こんなもんです。」と鼻を高くしてくれるでしょう。
”仕入ができそうな情報であるからこそ”、たとえ未経験のB社員の手が空いていても、忙しくて経験値が高いA社員に任せるのが適任といえます。
チームをうまく回すのも、マネジメントのスキルですね。
気をつけなければいけないのが、A社員が「さすがに、手がいっぱいだよ汗」という状況であれば、断る余白を設けるのがベターです。
「現地確認を任せようと思うけど、業務量は限界かな?」とか「他に困ったことがあるなら、言ってね」というように、マネジメント側からの声がけをしましょう。
Z世代のマネジメントは、配慮が必要不可欠です。
昔みたいに、「これやってこい!」「やる気あんのか!」みたいな頑固オヤジ風のマネジメントだと、すぐに離れます。
不動産業界では、とくに人材の流動性が高く、教えてもすぐにどこかにいってしまいます。
わたしも、昔はバリバリと怒られてきた人間であるから「背中を見て育たんかい!」と教えるのに抵抗がないのですが、やはり、いまの時代に沿ったマネジメントを心がけて、人が離れないような工夫や高い生産性を目指しています。
電車広告をみても、転職エージェントのポスターばかりで、転職を推奨する空気感があるし、人不足により、企業側の採用コストが大きく掛かるのです。
そういった問題を解決するためにも、仕事を任せる側は、もっと考えてマネジメントをおこなうべきですよね。
「矢の周りに的を描く」を意識して、適した人材に仕事を添える任せ方を実践していきます。
(そのためにも、日頃から「部下には、どんな適正があるのか?なにが得意で何が苦手なのか?」と洞察しなければいけません。マネジメントにおけるコミュニケーションは最低限の要素なのだと実感しますね。)
不動産のマネージャーの立場である方へ、参考になれば幸いです。
では、また来週!
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