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優れたリーダーは意思決定が早い


おはようございます。

木曜日7時なので、不動産の仕入営業に向けて「ビジネスヒントになる記事」を投稿します。

優れたリーダーとは、どんな人ですか?

わたしは、そう聞かれたら「意思決定が早い人」とこたえます。

なぜなら

ビジネスシーンにおいて意思決定が遅いと、競合に先を越されてしまうからです。

リーダーの意思決定が遅ければ、貴重なビジネスチャンスを逃します。

ビジネスチャンスを逃すと、リーダーどれだけ優れた「知識」アイデア」「経験」を持ち合わせていても、利益をもたらすことはできません。

わたしは、創業10年ばかりの不動産ベンチャー企業に勤めたことがありますが、当時の社長の意思決定のスピードには驚かされました。

いい土地であれば、もちろん競合も仕入を狙うため「どれだけ早く買付を出すか?」つまり「どれだけ早く、意思決定をおこなうか?」が重要なのですが、もう、どんな競合よりも真っ先に買付を出していました。

不動産情報が市場に公開されたら、すぐにその物件の場所を特定し、仕入営業がマニュアルに従って、仲介に対してヒアリングをかけます。

企業秘密ですが、(簡易的に戸建住宅のプランを作成できる仕組みがあり)誰でも、すぐに収支を作成できるようになっており、社長へメールを送ると「OK」か「NG」の返答が1分後に返ってくるので、よければ買付証明書を提出。

仲介業者からは「買付を出すのが、早すぎて困る」とか、「本当に現地をみたのか?」と言われていました。

土地の仕入は、「いくらで買うか?」「現地の雰囲気はどうなのか?」「契約の条件はどうか?」など…おおくの視点から仕入を判断しますが、社長いわく「必要な情報を集め切ってから判断してたら間に合わん!!」とのことで、現地調査や役所調査は、買付提出”後”です。笑

それでも「会社として責任を持つ」と社長が買付提出を判断してくれていました。

おかでさまで

どれだけ強力な仕入業者と競合しても、1番手として物件を押さえることで、優位に交渉をすすめることができたのです。

これだけ強引な進め方をしてると、やっぱり、情報の見落としにより迷惑をかけることがあって

現地に行かなければ分からないことだったり、収支にミスが発覚して、「やっぱり買付を取り下げます。」みたいなことが起こったんです。

ここで社長がすごいのが…

おそらく、一般的には「今後はミスを減らすために、もっと情報を集めよう」となるのですが、当時の会社の方針は違いました。

『ミスが起きるのは、社長のキャパオーバーが原因で、正しい判断ができていないからだ。今後は、社長より下の役員ジャッジで、買付を提出できるようにしよう』となったんです。

つまり、権限譲渡です。

すごくないですか?笑

もっとミスが起きるかもしれない制度に変えたんです。

これによって、会社はどうなったと思いますか?

ミスが増えて倒産?
ジャッジミスで仕入が減少?

違います。

会社の規模がどんどん拡大して、支店が増えて、社員が増えて、一都三県で仕入ができる中小企業に成長したのです。

わたしは、この成長の秘訣を『失敗を許容する文化』にあったと考えています。

ポイントは

「意思決定のスピードを落としてでも、情報収集をしてミスを減らそう」ではなく「正しい意思決定ができるリーダーを育成し増やすことで、社長の負担を軽減しよう」」ということ。

そうすることで、企業としての意思決定のスピードを落とすことなく、仕入契約の量を維持したわけですね。

「重要な意思決定だからこそ、時間をかけてしっかり調べるべきだ」という常識を疑って「何事も、少ない情報で意思決定をしてみよう」に変えてみると優れたリーダーに近づくかもしれません。

これは仕入営業にも言えることで…情報量が全体の9割でジャッジしていたことを「明日には8割」「明後日には7割」と、日頃から、意識的に短い時間で決める訓練をおこなうといいでしょう。

あなたの仕入契約を願っています。

では、また来週!

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