雑談がパフォーマンスを上げるから、事務所環境にはこだわるべき。
おはようございます。
木曜日の7時なので、不動産仕入営業に向けて「ヒントになる記事」をお送りします。
小さい事務所の弊害
「なにをしているか分からないから、事務所で仕事をしろ」
「交渉の様子がわからないから、おれの前で電話をしろ。」
こういった注意を、上司から受けたことはありますか?
わたしは、ベンチャー企業や地場の不動産会社に勤めたことがあるので、よく耳にしていました。
営業会社では、よくある話です。
上司からすれば、部下が電話のたびに席を外すと、「やましい会話なのか?」と気になります。
上司からすれば、部下が「事務所にいない時間帯」は何をしているか分かりません。
これで、部下の数字が上がらない(仕入契約ができない)と、部下を拘束したくなるものです。
気持ちは分かります。
ただし
こういった締め付けは、部下のパフォーマンスを引き出す上では、逆効果です。
なぜか?
気が弱い部下であれば、上司の目ばかりを気にしてしまい、積極的な発言が減るからです。
事務所が小さければ、なおさらです。
事務所に数人しかいない会社であれば、「誰」が「何」しているか、手にとるように分かります。
わたしも、そういった職場環境を経験しました。
が
やっぱり、同期社員とかは、萎縮していました。
「電話を聞いていたが、あんな話し方ではダメだ」とか「いま、なにをやってるんだ?」と再三に渡って上司からダメ出しをされて、そいつ(同期)は、どんどん声が小さくなり、どんどん仕事に後ろ向きになっていったのです。
でね?
わたしが主張したいのは、「上司がダメ出しをするからいけない」とか「部下が弱気だからいけない」とか、そういったことではありません。
上司は、青二才の部下にはアドバイスをしていくべきだし
部下は、気が小さくても結果が上がればいいと思います。
問題は、『事務所環境にある』ということです。
小さい、または、静かな事務所だから、こういった問題が起きると考えます。
電話での話し声が、すみずみまで聞こえてしまう・・・。
少数の勤務だと、他人の行動が目に入りやすい・・・。
息が、詰まりますよね?
小さい事務所は、仕事のパフォーマンスを下げるんです。
雑談が減ると、離職が増える
リクルートキャリアが、「中途入社活躍調査」をおこなったところ(2019年調べ)、離職が低い社員には『雑談をしている時間が多い傾向』がみられました。
また
パフォーマンス発揮者の3分の2は、「上司と会話する頻度が多い」こともわかっています。
これと似て
「リモートワーカーは離職率が高い」とする海外の研究結果も出ています。
孤独感や、会話頻度は、労働意欲の低下につながるのです。
マネジメント側の人間は、部下を、ギスギスした環境で働かせていませんか?
狭い事務所、風通しが悪い事務所で仕事をしていませんか?
パフォーマンスを上げたければ、「活気がある職場」「明るい職場」「雑談が飛び交う職場」を築くべきなのです。
不動産業界の慣習を味方につけろ
わたしは、5社以上の不動産会社に勤めてきましたが、「社内の雰囲気」「空気感」が、会社の業績に直結していると強く感じます。
仕入会社は、仲介会社と違って、お客様がやってくることはありません。
つまり
自ら、能動的に動けなければ、成果には繋がらない。
だからこそ
ポジティブになれる事務所環境が、会社業績を伸ばす上で非常に重要です。(オープンハウスの大声挨拶は、理に叶っています。)
不動産業界の文化に、対面コミュニケーションがありますね。
リモートワークの職場も増えましたが、コロナが空ければ、いまだに”絶対出勤”の不動産会社は多いでしょう。
これは、チャンスです。
「仕入れた現場が〜」とか「困ったことがあるんだけど‥」と、雑談のつもりで話したことがキッカケで、思わぬ解決の糸口を掴めたりします。
ちょっとした会話の中で、「重要なこと」「トラブルの芽」が明確になることも少なくない。
『アメリカのヤフー』がリモートワークを廃止にしたのも、ちょっとした話し合いが、新たなアイディアを生むからです。
アジェンダをつくって、仕事の話しかしないウェブ会議では、内容に沿った話しかせず、気楽な相談はできません。
そうなると、社員同士の交流が気兼ねなくできるような、広々とした事務所がいいですね。
少しは、上司の目が届かない「リラックスできる空間」が必要です。
まとめ
中小の不動産企業では、ランニングコストをおさえるために、薄暗くて小さくい事務所を借りているとこも多いです。
が
事務所で過ごすことが多い、わたしたち不動産の仕入営業は、雑談がパフォーマンスを上げるから、事務所環境にはこだわるべきなのです。
残暑が厳しい9月ですが、お互いに仕入業をがんばりましょう!
では、また来週!
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