2015年10月18日の日記


 昨日は午前中にランニングをした。ずっと雨が降っていて2日ほどランニングができていなかったので、体操をすると体のあちこちがぽきぽきと鳴った。体も非常に重かった。

 大体いつもの道を走っていく。線路の高架沿いをずっと走っていって、突き当たりで右に曲がって高架をくぐり、次とその次の丁字路を二つとも左に曲がる。駐車場の横に新築の家が見える。ちょっと前にはそこに古い家がたっていて、庭先の木がたっぷりと葉のついた枝を道路にはみ出すぐらいに伸ばしていた。時々老人の手前ぐらいの年齢の男性がそこに水を撒いていたので、そのあたりの道路は大体水浸しだった。すでに家は壊され、木も切られて跡形もなくなってしまった。新築工事をしている間はその家のそばに作業員用の仮設トイレが設置されていたのだが、工事が終わった今となってはそれすらももう無い。変わっていこうとしている、という痕跡すら今となってはなくなってしまったのだ。新築はやがて中古となり、それが人々に「目新しいなあ」という感情を与えていたということすらも忘れ去られていく。そして最後の最後には全てが取り壊されて更地になる。その更地すらも砂に埋もれて遺跡となるのだ。

 …みたいなことを走っている時に考えていたわけではない。走っている時の記憶を元にして、今私が考えたのだ。しかし一度考えてしまうともう過去の記憶と今の思考はごっちゃになってしまう。後になって混ぜ合わせた記憶を、さもそれが初めから1つであったかのような顔をして嬉々として話すのは誠実な人間のすることと言えるのだろうか?そんなことを考えてみる。


 いつもの風景。いつもの匂い。その先の路地を歩いていく。左手のフェンス越しには駅が見える。右手の階段をあがって路地を歩いていくと駅の正面へと至る道路に出る。コーヒー店やラーメン屋が見える。駅前には居酒屋や交番やスーパーが見える。スーパーの入り口はちょっと高いところにあり、そこまで行くには階段かエスカレーターかエレベーターを利用しなくてはならない。スーパーの脇に抜け道があって、そこを通ると堤防前の信号の出るのだが、この道を通ると坂道を通らずに堤防の上にのぼることができて非常に便利である。

 日曜日だったから河原はバーベキューを楽しむ人々でいっぱいだった。今は人でいっぱいのこの河原も、夕方ごろになると人々が食べ残した肉や魚を狙う烏の群れでいっぱいになるのである。バーベキューを楽しむ人々はそのことには気づかない。そのことに気づくことができるのはずっとこの場所にたたずむ私のような人間だけである。しかしこれも昨日考えたことではない。

 今日も釣り人がその辺りで釣りをしている。川の中に入って遊ぶ親子連れもいる。そのちょっと先には軽食や飲み物を提供する簡易の小屋もある。この小屋は初夏から秋ごろまで営業し、冬になると撤去される。ちょっとした海の家のようなものである。河原なのであるが…

 その先の公園にはたくさんの運動場がある。野球場、サッカー場、テニスコートはもちろん、ちょっと先にはHポールのたてられた運動場まである。スケボーをやる奴もいる。低い姿勢で見事にローラースケートを操る老人も私は何度も目撃した。平日なんかは犬を放し飼いにしている人妻たちで運動場はいっぱいになる。しかし昨日は試合や練習をしている野球少年と、その雄姿を見守る母親たちでいっぱいだった。


 風は冷たかったが、陽射しが強かったのでシャツ一枚で走っても暑いくらいであった。

 他にも多くのものを見た気がするが…サイクリングロード沿いに生えていたねこじゃらしとか…。きりがないのでこの辺で終わりにしておこう。帰って昼食を食べる。何日か前の炊き込みご飯の残りであった。その後「財閥と帝国主義」を最後まで読みきり、昼寝をする。おきた後はパソコンで適当に遊ぶ。ボカロランキングの2位にアゴアニキの新曲が入っていたので興奮しかけるがあまり満足のいくような曲ではなかった。しかし1位の「パーフェクト生命」とかいうのが私の心をわしづかみにした。今でもそのメロディが頭の中でくり返し奏でられている。


 夕食はパスタ。腹いっぱいになるまで食べる。結構久しぶりに食べた気がする。最初のパスタにはえびといかとにんにくがたくさん入っていた。

 夜にまたパソコンをする。Monsterを9話まで観て、20世紀少年の1巻を読む。「老人と少女」の話はちょっとぬるいと思った。1時ごろに就寝する。オナニーはしなかった。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?