2015年10月11日の日記

 今日は1日何をしていたのだろうか?そんなことを考えてみる。


 朝は米を食べた。おかずは鮭で、味噌汁がついていた。米には納豆と温泉卵をかけて食べた。これが非常に美味いのである。温泉卵には醤油ではなくだしを入れるのがコツである。


 その後しばらくベッドの上でぐだぐだとしていた。その後今昔物語集などをぱらぱらとめくる。2人の乳母が出てくる話だとか、稲荷でナンパした女が実は妻だったという話だとかが面白かった。11時半ごろからパソコンをする。動画を観たり、小説のようなものを書いたりする。


 昼はピザパンとコーヒー。コーヒーがとても美味しく感じた。


 その後昼寝をしてから外出をする。本屋へ行き色々な本を立ち読みする。ギリシャ危機の頃よくひるおびに出演していた慶応大学の竹森という人の本を読む。現在の構造ではいくら中央銀行が資金を供給してもそれは銀行を救うばかりでその国の人々を救うことには繋がっていないので問題だ、というのが主張のようだった。アルゼンチンの時にも銀行ばかりが救われ、民衆は救済の蚊帳の外に置かれた。それがまたギリシャ問題でも繰り返されようとしているというのだ。…正直これが要約であってるのか自信はあまりない。かなり適当に言った。


 信用喪失は必ずしも債務不履行をしない理由にはならない。信用喪失した国に金は貸したくなくても、金は借りたいと思うのが普通である。手元にあるキャッシュを返済にまわすよりもそれをそのまま投資にまわした方が得になるとの判断が働けば、債務国は平気でそのキャッシュを再投資にまわす。そういう理論があることをこの本を通じて知った。実に興味深い理論である。しかし名前はなんというのか忘れてしまった。今度調べることにしよう。


 くずし字の本もぱらぱらとめくった。1度本格的に勉強するのもいいかもしれない。

 町は人でいっぱいだった。空には厚い雲が広がっていたが、雨は降っていなかった。こう書いて思い出したが朝には雨が降っていたのだ。そして今日はお祭で、昼ごろにはどこかからか祭囃子の音が聞こえてきたのだった。

 それから、町はせきやくしゃみをする人もたくさんいた。季節の変わり目であるという証拠である。実際半ズボンではちょっときつくなってきた。しかしまだいける。


 なんとなく町のビルの形を見ながら歩いていた。

 図書館に行き、坂本雅子の「財閥と帝国主義」という本とローマ帝国衰亡史の2巻を借りた。三島由紀夫の酸模を立ち読みした。13歳でこれを書いたというのは全く信じられない。

 夜はすき焼きだった。勝ったら3000円もするほど高価な黒毛和牛が2週間ほど前から冷凍庫に保管されていたのであるが、今日がそれを食べる日だったのだ。これは無論わざわざ購入したのではない。先日会社の関係者の結婚式に出席したのであるが、引き出物がいくつかの品物の中から選べるようになっていた。それでたまには何か美味しいものを食べようということで黒毛和牛を選んだのであった。実際肉はうまかった。あまり脂っこくなく、しかし十分に柔らかく、ほどよく乳の香りがして、噛めば噛むほどに肉の味が口の中に染み渡った。これだけ上等な肉を食べたのは山形に旅行に行った時以来である。卵は二個使った。うどんも腹いっぱい食べた。最後は何度も肉や野菜を漬けたためにしっかりと味の染みこんだ卵をご飯にかけてかき込んで食べた。実にすき焼きらしいすき焼きであった。


 今日はウインクの日だったそうだ。どうでもいい話。

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