雑文
世界の果てには巨大なダイヤモンドがあって、そこに一番大切な言葉が彫りこまれているということを、僕はあまり信じられなくなってきている。
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フィリピン旅行で見た高山右近の墓。僕はそこに花を添えた。花屋は見つからなかったから、適当な原っぱで摘んできた黄色い花を添えた。あの花はなんという名前だったのだろう?ということを今でも僕は疑問に思っている。
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たくさんの仏典が炎の中に投げ込まれ、寺院に火がつけられていく。十字路の真ん中に円仁が立って、その光景を呆けた目で眺めている。
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「ねえ…」
そう言いながら彼女が男のペニスを口に含む。男は誰だろう?〇〇か?それとも…
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誰かがペニスに触れる。そして戦争が起きる。マニキュアの施された手でペニスを握る。女の子を漫画喫茶に連れていく。本を何冊か手にとる。本棚の横に窓があって、そこから夕陽が差し込んでいる。彼女は少女漫画を何冊か手にとる。そして個室ブースに行き、煙草のにおいのしみついた椅子に二人でこしかける。本を読み終えた彼女が僕の手の上に彼女の手を重ねる。僕は彼女の頭を撫でる。そしてジーンズのチャックをおろして何かを取り出す…
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レストランに彼女を連れ込む。そこは友達が働いている職場だった。友達はシチューを煮込んでいた鍋の蓋を顔におしつけられて火傷を負ったことがあった。それ以来彼は以前のようにうまく笑うことができなくなってしまったのだけれど、そのことが僕には悲しかった。
でも料理は美味しかった。僕たちは羊肉のステーキとスープを食べた。そこそこに高いワインを空けた。僕たちは窓のそばの席に座っていたのだけど、そこから厨房をのぞきみることはできなかった。
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