雑文

白いものが今日も汚れていく。汚すものは時間だ。冬につもった雪が、春が近づく度に汚れ、傷ついていく。


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 色々なものが時計だった。烏の鳴き声、誰かの靴音。子どもの泣き声、差し込む夕陽。煮物の匂い。

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 白いスカートを履いている女の子。名前がどうしても思い出せなかったから、僕は胸の名札をじっと見つめた。しかし彼女は後ろを向いて、「そんなにじろじろ見ないでよ!」と言った。

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