対話

「私を愛しているのなら死んでそれを証明してほしいし、私を嫌っているなら普通に死んでほしいし、私に対して無関心なんだったら…そんな奴には一番死んでほしいよ」

「じゃあみんなに死んでほしいわけだ。病んでるなあ。もっと外に出て、太陽の光を浴びた方がいいんじゃないの?」

「毎日出てるよ。毎日6時半におきてさ、気違いみたいな満員電車に乗ってさ、毎日口の臭い同僚に挟まれて、セクハラをされながらデスクワークをしてるよ。あんたとは違ってね」


「ああそっか。仕事はしていたんだったな。まあでもあんたろくに友達もいないし、趣味もないんだろ?まあ引き篭もりと大差ないな」


「大差?大差はあるよ。何もかも違うよ。ていうかあんた…。あんた…。まあいいや。クズに何言っても無駄だから。そういうの私全部わかってるから。ていうかなんで私あんたなんかと話してるんだろう?もう帰ってよ。どっか行ってよ…」

「帰るよ。あいつの居場所を教えてくれたなら」

「だから知らないって…」

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