雑文

白い。辺りは真っ白だ。なぜこんなにも白いのか?白以外に何もないのはなぜなのか?


それは積もった雪の白さだった。そして空は一面白い雲に覆われていた。全ては白だった。


僕はかつて起きたことについて語っているのだろうか、あるいはやがて起きることについて語っているのだろうか。それとも今まさに起きていることについて語っているのだろうか。


僕は吐きそうだった。…あまりに世界が白かったからだ。あまりにも白い世界は嘔吐を促す。僕がこの言葉をどこから引用したか知ったらきっと君は驚くと思う。…なんと彼女の日記からなのだ。11月21日(彼女は日付に年は入れなかった。1年しか日記を書かなかったからだ)の項に、「今日彼氏が言っていたこと」という書き出しでその言葉が書かれていた。彼氏とはもちろん僕のことなのだけれど、そんなことを言った記憶はなかった。

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