2015年12月11日の日記


 昨日は夕方頃に外出してフローベール全集を受け取りに図書館まで行ってきた。途中で古本屋にも寄ってみたけれど、めぼしいものはなかった。


 オリジン弁当の窓に「おせち申し込み締め切り迫る!」とか書かれているポスターが貼られていた。もうそういう季節なのである。というかもう年末まで3週間を切っているのである。去年も年末という意識は乏しかったけれど、今年は去年以上に乏しい。


 昨日の夜から今日の昼前までにかけてずっと雨が降っていた。午前中にはやんで、ぬけるような青空が広がった。風は強いが南風で、気温は20度近くまで上昇した。午後になると少し寒くなったが、それでも12月とは思えないような天気であった。いまいち年末だという実感が得られないのは天候のせいもあるかもしれない。エルニーニョの影響とかなんとかで、とにかく記録的な暖冬なのだ。


 午前中はリア王を読んだ。なるほどこんなに面白いものだったか、と感心した。フローベールは3幕目の、荒野で狂人たちが一堂に会するシーンを褒め称えたわけだが確かにあそこは非常に力がある。リア王はエドガーの影響を受けてより発狂が強まった印象を受けたのであるが、そのエドガーは実のところ偽物の狂人なのである。グロスター伯も息子のことで頭を痛めている。道化はあいもかわらず愚かなことばかりを口にしている。ケントもあいかわらず正体をあかすことができずにいる。確かに良いシーンだ!


 劇的なシーンをあえて描かないというシェイクスピアの得意技も数多く発揮されている。盲目のグロスター伯が息絶えるシーン、コーディリアが殺されるシーン。これらは描かれず、語られるのみなのである。そのことがこの作品に言い知れぬ余韻を与えている。


 午後はずっとパソコンをやっていた。

 昨日の昼食はピザと餡団子で、夕食はまぐろ丼であった。まぐろ丼には温泉卵と納豆がついていてごちそうであった。


 今日の昼食はおじやだった。なめこ、エリンギなどが入っていた。これは茶碗いっぱいに盛られたものを2杯も食べた。それなりに美味しかったのでそれだけ食べることができたのである。夕食はさばの塩焼きと厚揚げやがんもどきの煮物であった。ドラえもんを観ながら食べた。

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