2015年12月12日の日記


 対岸の図書館へ行く。1ヶ月ほど行っていなかった気がする。

 気温はそれほど低くはなかった。行く途中に色々なものを見る。


 信号のところでたむろする自転車に乗った小学生ぐらいの男の子たち。橋の上で「すいませ~ん」とか言いながら私を追い越していく。

 パチンコ店に入っていく中年女性。もしかしたら掃除か何かのために雇われた人かもしれない。


 足を丸出しにした女子高生たち。4人ぐらいが横一列になって道を歩いていく。非常に邪魔だったが彼女たちは気にもしていないようであった。


 図書館前の交差点には珍しく多くの人がいた。自転車を運転する幼女と、その父親らしき男性。少女は自転車にまだ慣れていないらしく、ふらふらとしている。その進行方向には初老の女性が2人支えあいながら歩いていて、「赤とんぼ」(あるいはそれに似た何かの童謡)を口ずさんでいた。さらに図書館の前には関取のごとく太って、歩くのにも難儀している坊主で髭を生やした男性がいた。

 図書館前のロビーでは小机の上に何かを並べて売っている人がいた。しかし私は目の前をすぐに通り過ぎていってしまったからそれが何だったのかということはわからなかった。

 図書館では色々なものを見た。「「笑い」としての陶淵明―古(あたら)しいユーモア」なる本を手にとって読み、それから詰め碁の本を読み、山田詠美の「明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち」を読む。これは何日か前にどこかでぱらぱらと読んだものである。「私」の章は面白いが、「僕」の章はうってかわってつまらなかった。彼女は男性視点で小説を書くのは上手でないように思えた。


 ほかにも色々とぱらぱらめくってみる。「雲の王」とかいう小説を読んでみるが全く入り込むことができなかった。舞城の「スクールアタック・シンドローム」はそれなりに面白く、いずれ借りても良いと思えるものだった。


 最後に、山田風太郎の焼跡日記と闇市日記を借りて18時半ごろに図書館を後にする。さらに二子玉川のカウンターで「クエーサーと13番目の柱」と「私のいない高校」を受け取る。その後帰宅し、風呂に入って夕食をとる。メニューは肉とピーマンのにんにく炒めと納豆と味噌汁であった。その後ひたすら読書をする。サンドの書簡集を読むがうまく入り込むことができなかったので「クエーサー」を読む。序盤は話に入り込むこともできず、文体も気にくわなかったが中盤からは面白くなってきた。


 今日は、朝から「私のいない高校」を読んでいたが、今のところ面白いとは思えていない。

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