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ほんの小さな点だった灯が足下を照らす前に。


マイナス20度の雪原では、ただただ自分の息と身体がたてる音が響き、よおーく耳を澄ませば雪が落ちる音さえ聞こえてくる。

もうすぐそこに暖かい温泉が待っている頃には、雪が落ちる音も身体がたてる音も聞こえず、自分の息さえ止まり、それまで動かなかったシャッター音だけが鳴り響く。

街の時間に戻る前に、もう少しだけ静かな時に包まれると決めた。

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[灯の成立ち]
燃立つ「炎」の象形と「釘」を頭上から見た象形から、火が安定する器具、ひともし(油を入れて火をつける道具)を意味する「灯」ができました。

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【五輪の創作墨字『灯』】
足元を照らし、未来をも照らす。
目的地を示すという意味も込めて、
火と光を組み合わせました。
目にしてホッとする、灯台の灯もイメージしつつ。


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