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休出は2連チャンまで

20220525


水曜日



昼。

 快速急行社(仮名)からついさっき、1日でも早く納品してくれという新規が数点入った。

その事をボスがシール部門に伝えに行くと、マー君に「休出2連チャンになっちゃうよ!」と言われたらしい。


ボス「だからマー君に『じゃあ仕事断って良いのね?いい?断るよ?』って言ったの」

次に続かないよって脅し。


ボス「三代目はなんで休出しないの?声かけてないの?って聞いたら『かけてない』って。
なんで声かけてないのよって」


三代目(社長の長男)は現在シール部門で仕事をしていて、将来の為にお勉強中。

マー君が三代目に休出したという話をすると、
三代目は「なーんだ出たんだ」で、他人事のような反応をするから聞けないらしい。

三代目は今はまだ入社2、3年目のペーペーだけど、すぐに経営側に行く事が決まっているので強くは出られないマー君。

まぁ、言い聞かせるには面倒しかないわな。
多分、休出の事を言うと怒る。



ボス「仕方ないじゃん、仕事入ったんだから。徹夜してでもやりなさいよ。
なんで(休出)2連チャンだとだめなの?隔週ならいいの?誰が決めたの?あたし達だって2連チャンやってるよ!」

ボスはマー君に言って来た事を再現してくれている。

黒い黒い。


わたしが「いじめだ」と言うと、

ボス「いじめじゃないよ。出来ないって言ったら『この会社はもういっぱいいっぱいだ』って判断されるのよ。いいの?って」

そのとおーり!
従業員のサビ残でギリギリの所をなんとかやって来れているだけ。

この環境をきっと経営側に行く三代目がどうにかしてくれるさ。(適当)





昼。

 天気娘から、百貨店でメロンパンフェアというのがやってると聞いて、ネットで調べていた。

メロンパンの情報はヒットしなかったが、代わりに大物が釣れた。

大好きだったスイートポテトが復活していたのだ。

ある日突然全店閉店し、社長が夜逃げしたとかでもう食べられないと思っていたスイートポテト。

従業員が頑張って復活させていた。
場所は以前より遠くなってしまったが、生きてくれてるだけでラッキーだ。





14時。

 わたしが席に戻ると、ボスがまた快速急行社の新規を持って来た。

「それも1日でも早くですか?」と聞くと、「いつだっけ?」と言いながら退散していった。
多分そうなる。

ボスよ、せめてサービスで働いてる分を還元するよう会社に掛け合ったらどうか。
金の問題ではないんだけど。いや、金の問題だけど。

誰か倒れれば良いのにって思うものの、誰も倒れないからこちらの演出も不足している。

あ、社内イベントで還元はナシよ。





17時過ぎ。

 マー君が型の事でランボーに会いに来た。

めちゃ怒ってた。
職場であんな感情的に怒る人も珍しいなと思うくらい上から目線で怒っていた。

型を仕舞うのはランボーの役目になっていて、その仕舞い方が
「わざと間違えるよう仕向けてるとしか思えないよ!」と。


マー君「俺言ったよね!?いちいちランボーさんに聞きに来るの嫌だよ俺!」
ランボー「はい。でもこれは言われる前に仕舞ったやつなんで」
マー君「これじゃ引き継げないから直しといてって言ったじゃん!もういいよやらなくて!」

ルール適応前の事を言われましても……と、淡々と返すのがまたイラっとさせていた。



 今までは指定の番号の場所に型を仕舞うとかいうルールが無く、ランボーにしか型を出せなかった。

だからシール部門はランボーをクビにしろ!と騒いでた癖にいつまでもランボーを手放せないでいた。


ボスが「ランボーさんでも出来る事はある!」と引き止めてなかったら、
シール部門は型を見つけられなくて休出2連チャン所の騒ぎではなかったはずだ。


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