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幼児教育から学べ

20221028

金曜日



17時。

 ヤレバ・デキルジャンが殿(社長)に呼ばれて応接室に向かった。
はっきりと内容は聞こえないが、殿が明るく説明している声が廊下に響いている。



 ヤレバ・デキルジャンの面談は18時過ぎても続いていて、
親友のベッキーは待っていたが、もう限界のようで先に帰って行った。






 面談が終わったのは19時前だった。

ヤレバ・デキルジャンが事務所には行かないと言うと、殿はカッとするでもなく、
「じゃあどうするか、案はあるか」と、長引かせてこんな時間になったらしい。

殿は会社の意向だし、周りをイエスマンで固めているのもあり、
ヤレバ・デキルジャンの想定外の反応にかなり動揺したとお見受けする。


 ヤレバ・デキルジャンはバイトを二人雇うとかどうですか?と案を出し、殿は「そうか」と、(おそらく)その場限りの返事をして、
あとはコロナに罹った時の話なんかをして2時間経っていたらしい。

長引かせて隙を狙ったのか、好印象を保ちたかった(保つ?)から和やかな話をしただけなのか。
何はともあれ、じゃあ次はベッキーに声をかけるか……とはならないだろうから、この話は無かった事になるだろう。



 殿が何よりも先にやった方が良いのは、人が辞める原因を作る取締(実妹)をどうにかすることだと思うが。

他人を変えたければ自分が変わらないといけないってよく言うじゃん。
殿(兄)もそれ。お前は色んな意味で色々と気付き、目を逸らさない勇気を持て。

アンパンマンを見ろ。



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