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Instagramのこと 1.

※ こちらの内容は、ウェブサイト(現在は閉鎖)にて2016年~2019年に掲載したものを再投稿しています。内容等、現在とは異なる部分があります。ご了承ください。

師走です。
年の瀬だというのに、ぼくは急遽2日間だけ東京へ行くことになったので、一昨日のうちにSONGBIRD COFFEEさんへご挨拶へ。
あまりにもお忙しそうだったので何か大きな媒体にでも掲載されたのかなと思い、オーナーの徳田さんに訊いてみると「インスタです。台湾の有名なインタグラマーの方が載せてくださったみたいで・・・」とのことだった。
なるほど、外国人のお客さんが多いわけです(もちろん日本人のお客さんもいっぱい)。

そういえば、ぼくのブログによく登場していただく宮野さんも先日お会いした際に、とても興味深い話をされていた。
彼は京都で2軒の和食屋さんとカフェを経営されているけれど(他にも事業をいろいろ)、彼の和食屋さんには最近シンガポールや台湾など海外のお客様からの予約が多いらしい。それもFBのメッセンジャーで。
それで「当店には英語のできるスタッフがおりませんが大丈夫ですか?」といったことを返信されると「大丈夫、大丈夫。料理はインスタで見ていてわかっているから。インスタの写真を見せて注文をするから」と返信が来るらしい。
頭では理解しているつもりだけれど、 すごい時代になったものだなと改めて思った。

料理を食べに行き、写真を撮るという行為に対し怪訝に思われる方は実際におられるし、その是非については人それぞれ考え方があると思うのでここでは述べないけれど、ローストビーフがいっぱいのっている丼とか、いわゆるメガ盛りと呼ばれるような料理は、おそらくインスタなどSNSでいかにバズらせるかを意図的に考え開発されたものだと思うし、派手な色使いのベーグルなんかもきっと同様に作られたものだろう。

もう、ここまで来ると「どんどんSNSに挙げてください」という姿勢のお店は、スマホで撮影したときに料理や商品がいかに写真映えするテーブルやお皿、クロスなどを選ぶのかとか、お客様の位置から撮影された際に影が写り込まないよう照明の位置を考えるとか・・・
こういったことが今後、店づくりの時点で優先的に考えられるようになっていくのだろうな、と思った。

つづく


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