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万城目学さん 4.
※ こちらの内容は、ウェブサイト(現在は閉鎖)にて2016年~2019年に掲載したものを再投稿しています。内容等、現在とは異なる部分があります。ご了承ください。
「ボクらの時代(フジテレビ系の鼎談番組)、観ましたよ。まんま、いつもの万城目さんだった(笑)」と伝えると照れ笑いをされていたけれど、本当にいつお会いしても画面を通してでも変わらない自然体な人で、このお人柄の良さが一緒にいて心地が良い人と感じせるのだと、いつも思う。
ぼくが「作品づくりのために普段からネタを書き留めていたりするんですか?」と訊くと「西山さんは、メモとか取る方ですか?」と訊き返されたので、「ぼくは最近、もうメモ魔ですよ。仕事でもなんでも気になったことは、すぐにスマホにメモします」と答えた。
万城目さんはメモを取らない人だったらしい。
「以前、言われたことがあるんですよ。忘れる程度のことはB級、C級の内容で、その程度の価値しかないことだって。その通りやなぁと思って」
1年ほど前、取材のため万城目さんは編集者の方と一緒に和歌山を訪れられている。
そのときのことを思い出そうとしてもどうしても思い出せなかったそうで、そこで同行された編集者の方に「あのとき、ぼくはどんなことを言ってましたかね?何を話していました?」と訊ねられた。
すると編集者の方は「あのとき、万城目さんに何を訊いても『それは言えない』と自信を持って仰っていましたよ」と返されたらしい。
「B級、C級の内容どころか、いまではS級のことも忘れるようになってました」
関西人という気質もあるだろうけれど、本当に気さくでおもしろい方だ。
帰り際、「文春砲ですよ、西山さん。文春砲(笑)」と突然言われるので何のことかと思ったら「次に出る文春に西山さんのことを少し書いているので読んでみて下さい。あぁ、そんなことを言ってましたね、って思われますよ」
万城目さんは現在、週刊文春で『万城目学の人生論ノート』というエッセイを連載されていて、その中にぼくが少し登場するらしい。
先週の木曜日、早速拝読するとそこには日比谷店がオープンしてすぐに万城目さんがお越しくださった際、立ち話をしたときのことが書かれていた。
あぁ、そんなことを言ってましたね・・・
このときの内容は、「パンの名前」について書くときにでも改めて。
万城目さん、とても楽しい時間をありがとうございました。
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