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もう少し何とかならないものか

※ こちらの内容は、ウェブサイト(現在は閉鎖)にて2016年~2019年に掲載したものを再投稿しています。内容等、現在とは異なる部分があります。ご了承ください。

店をつくると、現場のこと以外にも煩わしいことが本当に多い。
今回も何度ハンコを押し、住所や名前を書いたかわからない。
契約書であるとか保健所、消防関係の書類まではまだいいけれど、店がはじまってからでも覚書だったり、ちょっとした注文や追加工事があれば発注書に検収書・・・と、いちいち住所や名前、ハンコの要る書類が発生する。

それにしても一体いつまでこのハンコなんて古い慣習が続くのだろう。
煩わしいことには変わりないけれど、それでもPDFで送れるだけマシかと夜中にメールで送信したら翌日には、「郵送にしていただけますか」なんて連絡の来る会社もあったりする。
えっ?いま、2018年ですよ。PDFで良い会社もあるのにいまどき郵送なんて面倒な方法じゃないとダメなんですか、と思ってしまう。
時代錯誤としか思えないけれど、未だに郵送や紙が好きな会社ってある。

そもそも毎月送られて来る大量の請求書の類にしても紙でないといけないのか。
送る方だって印刷コストに通信コスト、いちいち封筒に入れる手間の分だけ人件費も掛かるだろうし、受け取るこちら側にしてもこれだけ多いとゴミも増えるし、開封さえ面倒になる。
おまけに膨大な量になる請求書や納品書などの保管期間は7年間と決まっているから、東京など地価の高い場所で商売をやっていると保管するための地代コストだってばかにならない。

これだけテクノロジーが進んだ現在にあって、これほどやった気になっているだけとしか思えない無駄な作業や仕事を残し、誰が得するのだろうと思わずにいられない。
多くの業界は人材不足で、こんな無駄なことに手間や時間を割いている余裕なんてないと思うのだけれど。
手段の目的化といった本末転倒なことは身近にも多いなと、ポストを開ける度に思う。

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