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大事なことはメールで書いちゃダメらしい(アメリカ人との付き合い方)

先日アメリカ在住歴10年以上の友人に「仕事においてメールやチャットの使い方」について大事なことを教えてもらったので記録したいと思います。


大事なことはメールで書くべからず。
直接電話して話をつけなさい。


うええ〜💦と正直思いました。
直接話ができるなら最初からそうしてるよ!
向こうの答えにすぐに反応できる瞬発力や自分の言いたいことを端的に伝える英語力があれば…。
それが覚束ないから「メールで全て説明して向こうからの反応を待つ」作戦をしているのに…。


話が込み入っていたり、利害関係がある人が複数いる場合ほど「電話や会議で話し合う」方がよいらしいのです。


なぜでしょうか?

1.メールをスルーするアメリカ人
2.セクハラ、パワハラ対策


一つずつ説明します。


1.メールをスルーするアメリカ人


アメリカ人はメールを日本人ほど「重要なツール」と思っていない。
だからすぐ面倒になってメールごとスルーされがち…な面はあるようです。


アメリカで自分の出したメールをスルー、無視されたことは私も何回かあります。
おそらく理由は2つあって、


①「対応するのが面倒くさい」


例えばアメリカで身分証明する書類の手続きに苦労したことがありました。
外国人の書類を受け付けるのはアメリカ国民のものよりもケースバイケースのことが多いです。


②「自分に何をしてほしいのか分からない、読み取れない」



アメリカにきてすぐの頃の私のメールは、「私は困ってます」「子どもも困ってます」と困っていることばかり書いて、「あなたにどうしてほしいか」をハッキリ書いていなかったんです。


どういう方向性で解決してほしいのかを明示する必要があります。
例えば「娘がクラスメイトを怖がっているので、娘と先生二人で話をしてみてほしい」とか。


それがたたき台になります。
実現可能かの話はこちらが考える必要はありません、無理なら向こうが言ってくるからです。


ましてやビジネスの場面で、前提条件がズレてそうな場合、そこから説明しているととんでもなく長い文面になります。


日本の感覚としては
「メールに書いたんだから何回も読み直して正確に理解する努力をしてよ」と言いたくもなりますが、


アメリカサイドからすると
「理解してほしいならこっちが理解しているか少しずつ確認しながら進んでよ。メールに書いておいた、ってどこのこと?そんなの読んでられないよ!」

ということらしいのです。


2.セクハラ、パワハラ対策

一言でいうと「後で裁判起こされそうな言動の記録を残さない」ということです。
部下への注意の仕方ひとつとっても、ヘタしたら訴えられかねないアメリカです。
電話なら証拠は残りませんが、メールは一発アウトになりかねない破壊力を持っています。


メールの文面を曲解したあげく、切り取られて訴えられたりしたら目も当てられません。
書き言葉のインパクトはとても強いです。


会話なら、万が一ダメな発言をしても説明を後から補足することができるのです。
相手と交渉すらできるかもしれません。
そんなわけで、アメリカの人はメールのような書き言葉でデリケートなことを話したがらない…という行動パターンが生まれるようです。


あとは相手のターンを待たないといけない、という方法が非効率と感じているということもあろうかと思います。
日米は時差が大きいので返事が帰ってくるまでに最低1日はかかるんですよね。


このようなことを考えると、アメリカ人と仕事をしようと思えばスピーキング能力が問われるということになりますね。
なかなかキツい話です…。


これらの話がアメリカ以外でも当てはまるのかが気になるところです。
私は電話が大嫌いですが、今後また自分のメールを無視されたら言いたいことを用意してから挑もうと思います。
電話嫌いの皆さん、お互い頑張りましょう!


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