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アメリカ人の子どもたちにマイナー言語の日本語を教えること
保育園で2−4歳のアメリカ人の子どもたちに日本語を教えています。
私の上司の先生に「これは日本語でなんて言うのか、子どもたちに教えてあげて!」と言われており、「色と数字」を教えることが多いです。
子どもたちと「しろ!」「あお!」と車を指さしながらお散歩したり、子どもの手を取って、一本一本の指に触りながら「いち!」「に!」と一緒に数えます。
一番最初に子どもたちが覚えた単語が「むらさき!」で、「なんで?!」と笑ってしまいました。
赤とか青とかより長いし難しそうじゃないですか?
先生たちも「日本語の発音好きだわ!」と喜んでもらっており、私ができることを仕事にしてくれている上司の先生には感謝でしかないのですが、実は日本語を教えることに私は少しだけ負い目がありました。
「多分日本語覚えても将来使わないよ…?」という思いです。
日本生まれの日本人は減っているし(人口減少)、ここアメリカから日本は遠い。
私達のクラスにはスペイン語を喋る先生がおり、「スペイン語を覚えることは意味がありそうだけど、日本語覚えてもなぁ…」と思っていました。
しかし、そんな私に対して上司はこう言いました。
「この子たちがこれから学校に行って、ネイティブのスペイン語話者や日本語話者に直接会う機会はほぼないだろう。
だからこそこの機会を逃さず、ネイティブと関わる機会を子どもたちに与えてほしい。」
アメリカという国も日本と似ており、あまり国外に出ない人が多いです。
日本語しか喋れない日本人が多いのと同じように、(アメリカ)英語しかしゃべれないアメリカ人も多い。
上司の先生ご自身も、短期の旅行を除いてアメリカ国外に行ったことはほぼないそうです。
それでも「今ある環境でできるだけよい影響を子どもたちに与えたい」という「なんでも利用してやるぞ!」的なこの上司の考え方、私は大好きです。
私もそういう人間になりたいです。
今のところ保護者からも「日本語なんぞ役に立たないものをウチの子に教えるな!」みたいなクレームは来ていないみたいですし。
おそらく幼児教育における「刺激、教育」の範囲は広くて、「預かってくれてるだけでありがたいし、プラスαでまぁとりあえずやっといたらええんちゃうの」と多目に見てくれるのかも…なんて思っています。
これが中学校以降になると日本語に時間割いてくれるかな…?と思ったりします。
もしかしたらこのあたり、お勉強園では保護者の求めるものも違うかもしれないですね。
子どもたちも2−4歳という小さな年齢だからこそ、私という人間に好意や興味を持ってくれるとすぐにHow do you say in Japanese?と聞いてきてくれます。
この子たちが大きくなって「俺ちょっと日本語しゃべれるんだぜ!Asianのteacherがいてさー」とお友達と喋ったり、なんとなく楽しかった思い出になってくれたら…と願っています。
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