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もし君がゾンビになっても
ゾンビ映画を見るといつも思うこと。
「あー私だったらこの場面でも逃げられないだろうし、早々に死ぬタイプだろうなぁ」
そして
「どんなに好きな人や友達や家族でも、ゾンビになったら、絶対躊躇なく倒そうとするだろうなぁ」
だって、私は体力もないし、運動神経も鈍いし、トロいし、生きる気力も薄いしで、人として「激弱」だ。
それから、ゾンビってもはやその人ではなくなってて、腐った屍が、永遠に人を襲うんでしょう?
そしたら、本人のためにも、自分が生きるためにも、やっつけるしかないでしょう。
と、思っていたけど…
10ヶ月の子どもがハイハイをし始めて、
後追いも激しくて、私によじ登ってきて、
時々あちこち噛んでくる。
まるでゾンビだなぁ、なんて笑ってたら、
ふと考えた。
「この子には、もしゾンビになっても手を出せないかも…」
何を言ってるんだか!!
と、周りには笑われるけれど、
自分の中ではプチ衝撃だった。
「絶対」って思っていたことが、この子の前だと、簡単に覆ってしまう。
なぜこんなに愛おしく、無条件に大切に思うのだろう。
本能だと言えばそれまでだけど、
こんな気持ちにさせてくれるなんて、
子どもの存在は偉大だ。
ここに、生きている。
それだけで、全ての命が、偉大なんだろうな。
それと、
どうか、ゾンビの世界が訪れませんように……。。
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