見出し画像

掌編習作『カプチーノ』あとがき |Jul.3

小説の実験というより、noteの使い方の実験として掌編を一つ作ってみた。
(本編はこちら)

書いた小説の初稿をそのまま出すなど、鍵を掛け忘れたトイレのドアを開けられるより恥ずかしいことだが、これはあくまでも実験。一度も書き直さずにアップしてある。
梅雨明け前で、これから夏というときに、季節感を無視して、冬を舞台にして書いたらどうなるかも実験の一環だ。

書いたものを寝かす時間は、パンを焼くときぐらい重要だ。発酵はしないものの、しばし冷却期間をおくことで冷静に見直すことができる。
しかも今回は原稿用紙換算で10枚以下と決めて書いたので、本来ならばもっと描写すべきところも書き込んでいない。

そもそも掌編を書くのが目的ではない。先に続けようと思えば続くものを、あえて断ち切ってある。
そうして、この先に物語が広がっていくとしたら、どう広がるのか。その可能性も見てみたかった(切りどころと切り落とし方はいくらか迷った)。

周囲にいた人が何かの形で関係してきたらどうなるか、議論していた二人が関わるとしたら、どんな理由なのか。この掌編がパーツになるとしたら、全体はどんなストーリーなのか。その全体は何を指し示すための物語なのか。
書いている本人もまだ漠として掴みきれていない。
「noteを苗床として使う」というアイデアを具体的に実行すると、どうなるのかも確認が必要だった。

創作は基本的にはコソコソとやるものだと思う。
今では音楽以外にもライブパフォーマンスは多く行われているが、文芸でライブパフォーマンスをやるとしたら、即興しかない。
さすがにそれは難しい。
即興にいちばん近い状態のものとして、僕は初稿を選んでみた。

もちろんこれが完成ではないし、いつか何かに使うことになったり、この掌編を元にして別の枝が伸び、そちらが本編になるのかもしれない。アイデアは外に吐き出しておくことが何より重要なのだから、これはこれでいい。
結果としては思った以上に機能しそうな手応えがある。

ぜひサポートにご協力ください。 サポートは評価の一つですので多寡に関わらず本当に嬉しいです。サポートは創作のアイデア探しの際の交通費に充てさせていただきます。