カードゲーム編　パート35　14ターン目・ルシファー-1　幸せになりたいエルフの冒険番外編

エルフの女の子デフィーは、
ダークエルフの女の子フィリア、
人間の女性シャイルと一緒に
幸せを探して旅をしています。

３人は旅の疲れを癒す為
町の宿屋に泊まり、
シャイルはデフィー達と別行動中に
立ち寄ったカードショップで、
ルシファーと再会し、
カードゲームで勝負をすることになります。

先攻はシャイル、後攻はルシファー、
ゲームはルシファーの14ターン目に入ります。

〈14ターン目〉ルシファーのターン
シャイル・ダメージ2・手札1枚
ルシファー・ダメージ2・手札3枚

ルシファー「なるほど、
　　　　　　勝負に出ずに守りを固めて
　　　　　　次のターン以降に
　　　　　　懸けてきたか・・」

シャイル「ああ、
　　　　　一気に攻めるには
　　　　　残りのエネルギーが
　　　　　心もとなくてね。

　　　　　でも前のターンで
　　　　　攻め入る為の準備は
　　　　　整ったから、
　　　　　あんたのこのターンさえ
　　　　　凌げれば、
　　　　　私の勝利は目前だよ！」

　　　　（そう、
　　　　　あんたに勝って確かめるんだ。
　　　　　あんたの正体が
　　　　　悪魔なのかどうかをね・・

　　　　　ルシファー、
　　　　　あんたはいい奴だ。
　　　　　だが悪魔レイジーの件も有る、
　　　　　もしもあんたが私の予想通り
　　　　　悪魔だったなら、
　　　　　やはり危険でないとは
　　　　　言い切れない。

　　　　　そしてそんな危険な人物を
　　　　　デフィーちゃんや
　　　　　フィリアちゃんに
　　　　　近づけさせる訳にはいかない。

　　　　　それをハッキリさせる為にも、
　　　　　私はあんたに
　　　　　勝たなくてはならない！
　　　　　負ける訳にはいかないんだ！）

ルシファー「ふふっ・・」

シャイル「？」

ルシファー「残念だけどお嬢さん、
　　　　　　その作戦は失敗だよ。
　　　　　　何故ならお嬢さんの
　　　　　　ターンはもう回ってこない。
　　　　　　このターンで勝負を
　　　　　　決めさせてもらうからな。」

シャイル「！？
　　　　　何だって？」

ルシファー「さっきのターンが
　　　　　　お嬢さんが俺に勝てる
　　　　　　最後のチャンスだったんだよ。
　　　　　　前の俺のターンの時点で
　　　　　　俺の勝利への準備は、
　　　　　　ほぼ整っていたんだからね。」

シャイル「どういうことだい？」

ルシファー「それを今から見せてあげるよ。
　　　　　　俺のターン、
　　　　　　まずはエネルギーカードを
　　　　　　縦向きに戻し、
　　　　　　デッキからカードを1枚引き
　　　　　　手札に加えるぜ。」

シャイル「・・・」

ルシファー「そしてこのターン、
　　　　　　俺はエネルギーゾーンに
　　　　　　カードを配置せず、
　　　　　　エネルギーを6コスト支払い、
　　　　　　サポートカード『残弾補充・6』を
　　　　　　手札から使用する。

■残弾補充・6/使用コスト6
このカードを使用したプレイヤーは、
デッキの一番上からカードを6枚引く。

シャイル「ドロー系のカード？・・
　　　　　今更エネルギーを6も使って
　　　　　カードを6枚引くのかい？

　　　　　もうゲームは終盤、
　　　　　従者の移動や効果に使用する為の
　　　　　大切なエネルギーを半分近い
　　　　　6も使ってしまったら、
　　　　　行動の幅がかなり狭まってしまう・・

　　　　　おまけにあんたはこのターンに、
　　　　　エネルギーゾーンにカードを
　　　　　配置していないんだよ？・・
　　　　　一体何を考えているんだい？

　　　　　この盤面を打開するカードが
　　　　　手札に無いもんだから、
　　　　　自慢の強運に任せて
　　　　　起死回生のカードを手札に
　　　　　引き込もうとでも言うのかい？」

ルシファー「ふふっ、
　　　　　　すぐに分かるさ。

　　　　　　残弾補充・6のカードを
　　　　　　捨て札ゾーンに置き、
　　　　　　カードの効果でデッキの上から
　　　　　　カードを6枚引くぜ。」

シャイル「・・・」

ルシファー「これで俺の手札のカードは
　　　　　　9枚になり、
　　　　　　このカードを使う為の準備が
　　　　　　完全に整ったと言う訳だ。
　　　　　　俺を勝利へ導く
　　　　　　このカードをね・・」

パート36につづきます。