カードゲーム編 パート32 14ターン目・シャイル-1 幸せになりたいエルフの冒険番外編

エルフの女の子デフィーは、
ダークエルフの女の子フィリア、
人間の女性シャイルと一緒に
幸せを探して旅をしています。

3人は旅の疲れを癒す為
町の宿屋に泊まり、
シャイルはデフィー達と別行動中に
立ち寄ったカードショップで、
ルシファーと再会し、
カードゲームで勝負をすることになります。

先攻はシャイル、後攻はルシファー、
ゲームはシャイルの14ターン目に入ります。

〈14ターン目〉シャイルのターン
シャイル・ダメージ2・手札2枚
ルシファー・ダメージ2・手札3枚

シャイル「ふぅ~・・
     私のターンだね。」

    (さてさて、
     どうしたものかね・・

     保安官と猛牛以外は
     パワーは低いとは言え、
     ルシファーの従者の数は6体、
     対してこちらは女騎士と
     剣を装備した兵士の2体・・

     あと1点ダメージを
     与えるだけとは言え、
     この状況ではかなり厳しいね。

     やはりこのターンは
     焦って攻めずに、
     こちらも陣形を固めることに
     専念した方が良さそうだね。

     そして
     ルシファーのターンを
     何とか守り切り、
     次の私のターンで
     一気に勝負に出る!
     この作戦で行こう!!

     よし!やることは決まったよ!
     後はそれを実行するのみだ。)

    「まずはエネルギーカードを
     縦向きに戻し、
     そしてデッキからカードを
     1枚引いて手札に。
     !?」

    (この場面で
     このカードを引けるとは・・
     どうやら運は私に
     味方してくれているようだね。
     おっと!
     また表情に出ないように
     注意しないと。

     流れは来ている!
     行けるよ!)

ルシファー「フッ、
      大分悩んでいるようだね、
      お嬢さん?」

シャイル「まぁね、
     誰かさんが一気に従者を
     展開したもんだから、
     ちょいと困っちまってね。」

ルシファー「でも悩んだ甲斐有って
      作戦は決まったようだね?
      それに・・
      良いカードも引けたみたいだ。」

シャイル「くっ・・
     何でもお見通しって訳かい?
     ・・私はそんなに
     分かり易いかね?」

ルシファー「そうでもないさ、
      恐らく普通の人間が見たら
      分からない程度だと思うよ。
      でも、
      幼い頃から現在まで
      長年勝負の世界に
      生きて来た俺には、
      相手のちょっとした表情や
      仕草の変化から、
      その相手の気持ちや考えが
      読み取れてしまうのさ・・」

シャイル「なるほどね・・
     あんたにかかれば
     私なんかの気持ちや考えを
     読み取るのなんて
     いとも簡単な訳だね?」

ルシファー「そう言う訳だ。
      まぁ、悪く思わんでくれよ。」

シャイル「構わないさ、
     それがあんたの能力なら
     遠慮無く思う存分
     使って戦えばいい。

     私には特別な能力なんて無いけど、
     それでも私の出来ることを
     すべて駆使してこの勝負に勝つよ!」

    (そしてあんたに聞くんだ!
     あんたの正体が
     悪魔なのかどうなのかを!!)

ルシファー(良い気迫だ・・)
     「ふふっ、いいねぇ・・
      益々楽しくなってきたよ、
      お嬢さん。」

パート33につづきます。

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