カードゲーム編 パート38 14ターン目・ルシファー-4 幸せになりたいエルフの冒険番外編

シャイル「私は全く見当違いな上に、
     とても失礼なことを
     あんたに言ってしまって
     いるのかもしれない。
     だとしたら本当に
     申し訳ないと思う。

     だが、
     現段階ではどうしても
     その疑念を払拭することは
     出来ないんだ。

     あんたがその種族なのか、
     いや、
     人間かどうかも答えなくていい。
     敢えて自分から
     名乗らないからには
     何か理由が有るんだろうからね。

     その種族なのか、
     そして不思議な力が有るのかは
     分からない。

     それでも
     どうしてもこれだけは
     聞いておきたかったんだ。」

ルシファー「?・・」

シャイル「あんたの言う強運とは、
     何か不思議な力を故意的に
     使った結果ではないよね?」

ルシファー「・・ああ。」

シャイル「次のコイントスで
     不思議な力を使ったり、
     何かイカサマを
     するつもりはないよね?」

ルシファー「ああ、勿論だよ。」

シャイル「・・本当だね?
     信じてもいいんだね?」

ルシファー「ああ。
      もし仮に
      お嬢さんの話通りで、
      俺に不思議な力が
      有ったとしても、
      俺は使いはしないさ。
      そいつはフェアじゃない、
      これでも正々堂々を
      信念にしているんでね。」

シャイル「・・そうか・・
     分かったよ。
     あんたがそう言うなら
     私は信じるよ。

     悪かったね、
     あんたに対しての
     疑念が有った上に、
     強運の話や、
     相手の考えを読む能力、
     コイントスに対しての
     妙な自信が、
     引っかかってしまってね・・
     確認せずには
     いられなかったんだ。

     疑った上に
     変なことを聞いてしまって
     本当にすまなかったね。」

    (自分は人間だとも主張しないし、
     他の種族ではないと否定もしない・・
     そして不思議な力を使えないとも
     ハッキリと否定はしなかった・・

     だがまぁ、
     不思議な力を使って
     イカサマをしないと言うのは
     信用出来るか・・)

ルシファー「さてお嬢さん、
      この話はもういいかな?」

シャイル「あっ、ああ。
     言いがかりをつけて
     中断させてしまって
     すまなかったね。

     さあ、ゲームに戻ろう。
     あんたがコイントスを
     する所からだったね。」

ルシファー「ああ。
      ・・とは言え、
      お嬢さんがイカサマや
      インチキを疑う気持ちも
      分からなくはない。

      負けたらこちらの言うことを
      1つ聞いてもらうゲームの勝敗を
      運任せのコイントスで
      決めようとしてるんだからね。
      それがこちらから
      仕掛けたものなら尚更だ。

      そこでだ、
      俺も出来る限り
      このコイントスに
      不正の入る余地が無いよう
      尽力したいと思う。」

シャイル「?」

パート39につづきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?