見出し画像

推しがもたらす物



数年前、突然山田孝之に心奪われた。
日本で1番かっこいいと心底思っていた。
あのお顔の造形の美しさは拝みたくなる
拝まずにはいられない、そんな美しさを感じる。

個人的には、真っ当に生きている役よりも
アウトサイダーな山田孝之の方が好きだ、大好きだ。
“乱暴と待機”の山田孝之のクソ男っぷりも…
それはもう…最高で…アダルトで……
DVD買いました。


山田沼にハマりにハマり、
数年間は溺死状態の日々を過ごした。
毎日、待ち受け画面の山田孝之を拝んでいるうちに
「この世界のどこかで今日も山田孝之は
酸素を吸って二酸化炭素を吐いているのか…
巡り巡って同じ空気を吸っているのではないか?
この同じ空の下に生きている限り私は
山田孝之と空気を共有し続け、
空気を通して繋がり続けるのではないか?」
というやばいゾーンに堕ちてしまった。

しかし、この考えに救われる事も度々あった。
嫌なことがあって落ち込んでいても、
「いや、待てよ。
私は山田孝之と繋がっているんだから大丈夫だ。」
そう思うことができた。
職場のババアから嫌味を言われても、
「はぁ?誰に向かって言ってるんだ?
こっちにはバックに山田孝之がついてるんだぞ?お?」
という気持ちでいられた。


いつの時代にも“イケメン俳優”という枠がある。
少女漫画の実写化映画には必ず出演し、
観ている女子の目をハートにさせてくる。
CMにも引っ張りダコとなり、
ガムだのチョコだのアイスだの
何かしらのお菓子の広告に出ている。
あと、どのイケメン俳優も
高確率で元仮面ライダーだ。

私はそんなイケメン俳優に
心奪われることなど今まで1度も無かった。
同年代の男性には何故か惹かれないのだ。
ジャニーズからデビューした新たなグループに
友達がキャーキャー言っている時も
私は長瀬智也1択であった。
何故、こんなにも同年代に興味がないかは自分でも分からない。
学生時代、チン毛生えたてのクセに
イキっていた同級生の男子を嫌っていたからだろうか。
チン毛生えたてのクセに前髪をやたら気にしたり、
チン毛生えたてのクセに「タバコ吸いてえ」などと
吐かしていた男子が大嫌いだった。
その影響もあるかもしれないが、
心惹かれる男性は決まって歳上だった。
今思えばチン毛は関係ないかもしれない。

そんな私は一途に山田孝之を
崇め続けていたというのに、
新たな神が現れたのだ。

山田孝之に匹敵するお顔の造形の美しさ、
サラサラツヤツヤな髪、長いまつ毛、
テレビで初めて観た時は
自分にカミナリが落ちたような衝撃を受けた。
「おぅ…お、おぅっ、おうおうwowwowお美しい……」
私をオウオウ言わせトド化させてしまったその神の名は吉沢亮。


同時に二人の神を信仰することなど、
許されるのだろうか。
宗派とかなんか色々と駄目なんじゃないかと躊躇ったが、
自分を止めることはできなかった。
対象商品のお菓子を2つ買うと貰える吉沢亮のクリアファイルを見つけた時には、
すぐに対象商品を2つ買った。
迷いは無かった。
クリアファイルの吉沢亮は
どんな時でも私に微笑みかけてくれた。
吉沢亮、優しい。優しいの、吉沢亮。


山田孝之と吉沢亮が本当に
この世に存在するだなんて信じられない。
目の前に山田孝之と吉沢亮がいたら
間違いなく目は合わせられないだろうなぁ
と月2くらいで思うが、
私の前に山田孝之と吉沢亮と現れて
直接目が合うということはこれからの人生ないに決まっているのだが
考えるとウホウホしてしまう。
トドになったりゴリラになったり忙しい。

それにしても、あのビジュアルで
普通に生活できているのだろうか?
あのビジュアルが目の前を通ったとして
周りの人間は立っていられるのだろうか?
お二人が通った道にいた人間はもれなく骨抜きにされ、
道端に亡骸がたくさん転がっているなんていう事だって
有り得るのではないか?有り得るわけなくね?
そっか、有り得ないよね。
我に返りました。あぁ、危ない危ない。

相変わらず続く自粛生活で、
いわゆる“推し”の存在の偉大さに気付く人も
多いのではないかと思う。
どんな時代でも、人にパワーを与える事ができる人は
それがどんな形であれ、本当に尊い人だと思う。
話がまとまらないが、私が何を言いたいかというと、
親孝行しようぜ!ってこと!!!!


次回予告
『ぼくたち、わたしたちの浜辺美波ちゃん』

では、また。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?