「スタンド・バイ・ミー」という名作
「あの頃にはもう戻れない」
これが僕が最初観たトキに思った感想だった。
名作と言われる映画や音楽は多々あるけれど、僕はただ名作と評判だからと言って評価することは無く、あくまでフラットな視点から判断する。けど、この名作映画については素晴らしいと言わざるを得ない。
このノスタルジックな映画は、観る人の心を掴んで離さないと断言できる。
ということで、今回は映画「スタンド・バイ・ミー」について紹介する。
※ネタバレあり。
①ストーリーとメインキャラクター
幼少期には誰もが経験するであろう秘密基地の遊びや冒険。
彼らの旅は「死体を見つけること」を目的に始まり、4人の主人公がそれを見つけるまでのストーリーを描いている。
メインキャラクターは以下の通り。
ゴードン:家族に対する悩みを持った主人公
クリス:不良に見られがちだけど、本当は優しい心の持ち主。
テディ:悪戯っこ。若干サイコパス感あり。
バーン:天然さを持ったおっちょこちょい。
ざっくりとこんな感じだが、1人ひとり個性があるキャラクターであり、「死体探し」というホラー的な要素があるにも関わらず、子どもならではの発想や会話がとても微笑ましい。
印象的なシーンは不慮の事故で兄を亡くしてしまったゴードンが、両親がスター性のある兄を優遇しており、彼自身は冷遇されていることを憂い「僕が死ねば良かったんだ」とクリスに打ち明けるところだ。
また、学校で給食費が盗まれる事件があり、クリスが給食費を盗んでいないにも関わらず、彼が不良であると認識している先生に犯人扱いされてしまい、その事をゴードンに打ち明けた際に声を上げて泣いてしまうシーンもまた印象的なシーンであある。(僕はこのシーンで毎回感極まってしまう)
幼少期とは言え、人に悩みは付きものであり、それが時にトラウマとなってしまうこともある。
この映画では、そんな人間の内面・心境の「リアルさ」を非常に上手く描いているため、共感せずにはいられない。
②歌の素晴らしさ
映画は音楽によって引き立てられることは誰もが知っている。
ジブリの久石譲、ハリー・ポッターのジョン・ウィリアムズ(個人的にはホーム・アローンの音楽が大好きだ!)、等数え出すとキリがない。
が、その中でも最も印象的な映画と言っても過言ではないのがこの映画タイトルと同じ「Stand By Me」。
歌そのものの良さは去ることながら、歌詞自体が非常に映画とマッチしており、この映画の良さを一際引き出している。
最後に
エンディング前に表れるこの文章がこの映画のすべてを表している。
“I never had any friends later on like the ones I had when I was 12. Jesus, does anyone?”
(12歳の頃に持った友人のような友人を、その後持ったことはない。)
幼少時代の友人は素晴らしいけど、時代の変遷とともにコミュニティなどが変わっていき次第に連絡を取ることもなくなる。
「あの頃の友達、元気かな」
そんな事を思わずにいられない、ノスタルジックな映画「スタンド・バイ・ミー」は夏になると毎年観たくなる映画のひとつだ。
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