目標達成のために答えを求める基準
コーチとコンサル
ノウハウやハウツーをアドバイスするビジネスとして、コーチングやコンサルティングがありますが、そのほかにもティーチングとかメンタリングなんてのもあります。同じアドバイス業の中でも、僕はマーケティングをアドバイスするビジネスをしています。で、今回はコーチングとコンサルティングってどう違うのか?っていうのをテーマにしてみたいと思います。
で、いつものようにWikipediaで調べました。
コーチングとは、
促進的アプローチ、指導的アプローチで、クライアントの学習や成長、変化を促し、相手の潜在能力を解放させ、最大限に力を発揮させること。目指す能力開発法・育成方法論、クライアントを支援するための相談(コンサルテーション)の一形態。ただし、世界的に合意された明確な定義は存在しない。
ということです。これに対し、
コンサルティング (英: consulting) とは、
企業(まれに行政など公共機関)などの役員(特に経営者が多い)に対して、解決策を示し、その発展を助ける業務のこと。または、その業務を行うこと。対応する日本語はない。社会的に、コンサルティング会社は、特定の事業に特化した事業会社とは区別され、コンサルティングファームと呼ばれる。
ということだそうです。
で、コンサルティングを実行するコンサルタントには、他の組織の役員と対等に接するため、起業家精神を強く要求されます。
従って、各コンサルタントは極めて能動的である必要があり、コンサルティングファームのカルチャーは一般的にイメージされるような特定分野の自社事業を保有する会社(業界用語では事業会社と言う)とは大きく異なるということです。
要するに、コーチングとコンサルティングは違うものであると言いたいところですが、どっちがどっちでも良いんじゃないか?と思うのが正直なところですよね。
依頼側から見ると
いずれにしろ問題解決に対して必要なのが、コーチやコンサルであるということまではわかるような気がしますが、依頼する側としてはどっちを選んで良いのかわからないってことも考えられます。
このように、同じアドバイス業でも定義が違えばやることが違います。では、コーチングとコンサルティングを比較して要素分解してみると、その違いがわかります。
コーチが必要な場合
例えば、どんな人がコーチを必要としているのかを考えてみたとき、1つ言えることがあります。それは、
「自分を信じられていない人」です。
そして、コーチが真っ先にすべきことは何なのか?というと、クライアント本人より真先にクライアントを信じるということですね。つまり、あなたは出来るって信じてあげることから始めるってことが一番重要です。
コーチングを受けるクライアントの多くは自分に自信がないため、どうして良いのかわからないのです。だから、コーチは「あなたなら大丈夫ですよ〜」って自信をつけてあげてから「できるまで一緒に頑張りましょうね」ってクライアントを信じてあげて安心させるように並走する感じですね。
さらに言えば、コーチがやり続けることは何なのか?と言うと、
ズバリ「傾聴」です。
相手の話をちゃんと聞くってことです。仮にコンサルでは8:2から7:3くらいだとするなら、コーチングの場合は9:1で聞き手になることが大事です。聴いていることが伝わっていることにより、共感していることが伝わるってことです。
コーチングで、クライアントが成果を出せる瞬間と言えば?
「クライアントの中に答えがあるのでそれを引き出す」と言うことです。
答えが自分自身でわかった瞬間に成果がでるので、聞いてあげることが重要なんです。
コンサルが必要な場合
これがコンサルティングだと、どう違うのか?と言うと、
「簡単に言えば答えの所持者が違う」ってことです。
コーチングでは、クライアントの中に答えがあるのに対し、コンサルティングではコンサルタントが答えを持っています。なので、同じ傾聴でも比率が違うし、答えの導き方も違うと言うことなんです。
目標達成までの時間
コーチがすべきことで、コンサルタントと決定的に違うところは何か?と言うと目標達成のお手伝いをするまでの時間が違います。
相手が一番早く反応する順に並べてみると、
命令>ティーチング>コンサルティング>コーチング>メンタリング
の順になります。つまり、コンサルティングよりコーチングの方が、目標達成までお手伝いするのに時間がかかると言うことです。
コンサルやコーチは同じアドバイスをするにもかなり違いがあるってことがわかりました。では、何ができればコーチングができていると言えるのか?と言うと、コーチングは9:1の傾聴作業ですから再現性が高いです。
ので、コーチングで相手からあらゆるものを引き出すことができます。で、相手からの矢印が強い状態で引き出しておいて、ある程度答えを見つけてもらう。と言う流れになるのです。
ある意味、コーチングをしてからコンサルに持ち込むと良い結果を得られます。しかし、最初からコンサルティングを希望しているクライアントにコーチングから始めるのはうっとおしいかも知れませんね。
答えの所持者
では、今回のまとめですが、
コーチングとコンサルティングの違いは「答えの所持者が違う」ってことでした。
コーチングは、相手の潜在能力を解放させ、最大限に力を発揮させること。ですから、コーチングが必要なクライアントは自分の中に答えを持っています。その答えを引き出すまでひたすら聞き手にまわり、並走するようにして相手を安心させ、自信が持てるようになるまでお手伝いをするってことです。
これに対してコンサルティングは、解決策を示し、その発展を助ける業務のこと。ですので、コンサルタント側に答えはあります。クライアントの問題点を発見するまでに傾聴するプロセスはコーチングとほぼ同じですが、問題点を見つけたらその課題に対して解決策を提示し、業務改善に向けてお手伝いするってことです。コーチは並走してくれますが、コンサルタントは並走せず、先行するクライアントを後ろから見守る感じですね。
アドバイス側から見て
もちろん、クライアントさんにはいろんなタイプの方がいらっしゃいますので、ケースバイケースでコーチよりを取るのか、それともコンサルで行くのか、を選択すれば良いってことです。
いちばん理想のお客さんを言うなら、わずかなアドバイスで勝手に行動して勝手に成果出してくれて、勝手に感謝してくれる人。
こんなハイパフォーマーなクライアントさんを期待しています!ってマーケティングコンサルタントが、今回のテーマ「コーチングとコンサルティングの違い」についてお届けしました。
今一度、達成したい目標は何なのか?を考えてみて欲しいのです。その目標に対してコーチが欲しいのか、コンサルが適しているのかは、先ず相談してみないとわからないことです。が…もし、達成したい目標があるのなら、第三者のアドバイスを受けることが近道ではあります。たとえそれが、同業種であっても1人では解決できないから言える事なんです。
というわけで、ぜひぜひ今後も「社長の戦略講座」、参考にしていただけると嬉しいです。
それと、最後にお知らせですが、第1回目のnoteからstand FMというラジオ番組で放送してますのでそちらも聴いていただくとよりリアルになります。アクセスの方法はPSに記載しておきますのでこちらから聴いてください。ついでにフォローもお願いします。
それでは、飽きない人生満喫しましょう!じゃまた。良いお年を。
PS:今年最後のnoteになりました。2021年、戦略的にビジネスを推進して行きたいと言うあなた、ぜひこの講座を参考に「戦略的思考」を身につけていただきたいと思います。そこで、「戦略的思考術」さくっと読める15ページの資料を無料で差し上げます。
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