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資本主義の限界

外資系は株主対策を重視していることが多く、会社の成長を重要視しております。そのせいか、我々末端の営業やプリセールスに対しても、数字(営業目標)に対する要求が高く、明確です。また、前年度に対する成長も常に求められます。実際、私が働いている会社でも、今年の営業目標の数字達成を求められますし、来年の数字は今年以上の数字(前年度比xx%増し)が求められます。

アメリカなどは、まだ人口も増えて国自体も成長しています。ただ、地球レベルで見ても、いずれ人口の増加や国の成長も止まるでしょう。また、日本では既に成長を終えて、縮小に向かっております。

日本で、かつ、外資系で働いていると、この常に成長を求める資本主義の限界を感じます。
例えば、アメリカでは毎年5%ずつ国自体が成長して、それに比例して、マーケットや売り上げも同じように成長するとします。この場合、例年と同じ100%の頑張りであっても、売り上げは前年度比105%(5%の成長)となります。
逆に、日本の場合は、人口減に差し掛かり、毎年5%ずつ縮小していくとします。この場合、例年と同じ100%の頑張りであっても、国自体が縮小しますので、売り上げは前年度比95%(5%の縮小)となります。売り上げを前年度と同等額にするためには、例年より105%の頑張りが必要です。
(細かい割合の計算は違いますが、ざっくりと理解頂ければ良いです。)

毎年5%づつ縮小していくとなると、それを補うために毎年5%づつ頑張る必要があり、どこかで破綻します。今は、日本だけが縮小しておりますが、そのうち他の国でも頭打ちして、縮小に向かって行きます。こうなった時に、資本主義はどこに向かうのでしょうか。

封建主義、資本主義など、過去も状況に合わせて変わってきました。50年後、どうなっているでしょうか。ウクライナとの戦争をきっかけに覇権主義になるかもしれません。また、温暖化の影響で自然主義になるかもしれません。将来は分かりませんが、少なくとも資本主義が限界になりつつあるように感じます。

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