教える側の心構え:向上心がない人には教えるのをあきらめる

今まで後輩や部下などに、いろいろ仕事を教えてきました。私は、「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」をモットーして、根気よく物事を教える方だと思います。(自分で言うのもなんですが。。)
そんな私でも教えることを諦めるタイプの人間が、向上心のない人です。

仕事はスポーツと同じで、まわりがどんなに仕事(スポーツ)のやり方を丁寧に教えても、教わる本人が行動して自分で試してみない(練習しない)と、仕事もスポーツも上手くなりません。その上手くなりたいという向上心によって、自分で試してみたり、練習したりと行動に繋がります。向上心がない人には、極端な話、教えても無駄です。上手くなろうというモチベーションがないため、自分でやろうという行動力が生まれません。

別に、上手くなりたいだけが向上心ではありません。今より稼ぎたい、もてたい、楽にしたい、なんでも良いです。ポイントは、現状に不満を持ち、現状よりもよくなりたい/したいと思う気持ちが、向上心です。この向上心が持てる人とそうでない人では、将来のスキルの伸びが異なります。

教える側が上手に教えて、教わる側のモチベーションを上げて、その場だけ練習させることは可能です。ただ、これだと教える側が常に傍にいないと、教わる側のモチベーションが維持できず長続きしません。
また、向上心がない人に熱心に教えても、有難がるより、鬱陶しがられるように感じます。

お互い(教える側/教わる)が不幸にならないためにも、向上心がない人へは熱心に教えないのも有だと思います。



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