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熱田区長インタビュー

今回は、2022年11月からはじまる「熱田歴史探訪」にむけて、加藤里香 熱田区長にお話しをお伺いしにきました。

学生
よろしくお願い致します。

区長
よろしくお願いします。

学生
私たち名古屋学院大学の学生チームも、「熱田歴史探訪」プロジェクトに積極的に参加させていただいていますが、名古屋市熱田区には魅力あふれる地域資源(観光名所や史跡など)がたくさんあります。
「熱田歴史探訪」では11月よりデジタルスタンプラリーが開催されますが、計7か所のラリーのポイントについて、見どころなどを紹介いただけますか?

区長
はい、1つ目のラリーポイントは、名古屋市営地下鉄名城線「伝馬町駅」です。「伝馬町駅」の近くには、江戸時代、東海道でもっとも賑わっていたといわれる宿場町「宮宿」があった場所です。

学生
大変、歴史のある場所なんですね。

区長
そうですね。この伝馬町駅ですが、2023年1月からは熱田神宮正門が近くにあることから、新しく「熱田神宮伝馬町駅」に改称されることになっています。

学生
駅名変更についてはニュースなどでみました! 

伝馬町駅

区長
2つめのポイントは松姤社(まつごしゃ)ですね。熱田神宮の摂社ですが、言い伝えでは、ヤマトタケルとその妻であるミヤズヒメが出会った場所だとも言われています。

学生
あの有名なヤマトタケルが、未来の妻と初めて出会ったロマンチックな場所なんですよね。

区長
そうですね(笑)ミヤズヒメに関する言い伝えも残っていますので、この辺りも楽しみながらめぐってみてください。


松姤社

区長
3つめは「熱田神宮正門」です。こちらは、神宮境内の一番南側にある門になります。

学生
正門からお参りするルートは、熱田の杜を抜けていく緑豊かな道で、本当に気持ちいいですよね。

熱田神宮正門

区長
4つめは「信長塀」です。織田信長が桶狭間の戦いに向かう際、熱田神宮を詣でて、無事、勝利を納めることができたお礼として奉納されたものです。

学生
間近で見ると、土と瓦がサンドイッチ状に厚く積み重ねられていて、歴史を感じる趣のある塀ですよね。

信長塀

区長
5つめは「東海道道標」です。かつて東海道でもっとも栄えていた宿場町といわれる熱田の地で、行き交う多くの人々の道しるべ、今でいう道路標識の役割を果たしていました。

学生
今では街の片隅に溶け込んでしまっていてあまり気に留めることがありませんが、江戸を今に伝える大切な地域資源なんですよね。

東海道道標

区長
6つめは「宮の渡し」です。江戸時代、熱田の地は東海道で唯一の海路、「七里の渡し」の船着場として、たくさんの人で栄えました。今では宮の渡し公園として、当時の建物などが復元された歴史香る憩いの場となっています。

学生
常夜燈や時の鐘、船着場などの当時の様子を感じることのできるモニュメントがたくさんあって、なんだかホッとできる公園ですよね。

宮の渡し

区長
7つめは「大瀬子(おおせこ)公園」です。大瀬子公園は市民に親しまれている公園であるとともに、かつて賑わいをみせていた「熱田魚市場」の跡地として当時の様子をうかがうことができるモニュメントが設置されています。

学生
江戸時代に取引されていた魚介類をみることができる「競り」のモニュメントは、とても迫力がありますよね。

大瀬子公園

学生
ありがとうございました。
今回、七か所をめぐるスタンプラリーで、こういうところを是非見てほしいとか、アピールしたい魅力をお聞かせください。

区長
今回のデジタルスタンプラリーは七か所をめぐる企画となっていますが、スタンプラリーをきっかけに熱田区がもっている歴史・雰囲気を感じてほしいと思っています。

たとえば「伝馬町駅」が「熱田神宮伝馬町駅」に名前が変わるんだ」、「熱田神宮は南門が正門なんだ」と知ってもらえる手掛かりになると思っています。
特に若い人に熱田を楽しんでもらいたいなと思っていますので、ポイントごとのうんちくを聞いたり、スタンプラリーに参加して自分たちで街を歩いてみたり、紹介動画を楽しみながら、熱田のファンになってもられればなぁと思っています。

学生
スタンプラリーを通して、まずは街を歩いてもらって、熱田の魅力を楽しんでもらうことが大切なんですね。

区長
そうですね、スタンプラリーに参加してもらえると嬉しいですが、「今日は史跡1つだけ訪れてみようかな」とか、デジタルスタンプラリーでめぐる順番にもこだわらずに、持っている時間と興味に合わせて熱田区を楽しんでもらえればなと思っています。面白かったらまた次来てもらえれると嬉しいですね。

学生が区長に質問をする様子

学生
私たちも今回、このプロジェクトに参加してあらためて熱田区を散策してみましたが、せっかく面白い地域資源の近くまで行っても「情報が少ないなぁ」とか「どこに何があるのか分かりづらいなぁ」と感じてしまいました。デジタルスタンプラリーではスマホを使うので、情報がより身近なところにあるようになりますよね。

区長
看板も難しい文章で書いてあるので、伝わってこない部分もあると思います。それがスッと入るようにできるといいなって思っています。
本当は誰かに案内してもらうことが一番良いのですが、知りたいときに案内してくれる人が近くにいるわけではないので、その代わりにスマートフォンを使った音声・動画案内をみてもらえると、楽しく熱田区を知ることができますよね。デジタルスタンプラリーがそのきっかけになればと思います。

区長
熱田区を訪ねてもらって、SNSなどでいろんな人に取り上げて共有してもらうことで、熱田区に行ってみたいと思ってもらえる輪が広がればと思っています。この場所はどこだろうという興味をもってもらって熱田区に来るきっかけになれば一番いいなと思います。

学生
私たち学生も熱田を盛り上げられるように頑張ります。
本日はお忙しい中ありがとうございました。

区長
ありがとうございました。

名古屋市 熱田区長 加藤里香様

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