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秋分の日についてのあれこれ

どうも。たかまさです。

令和4年9月23日は秋分の日。

何も気にせずに過ごしていればただの祝日で、
仕事が休みでラッキー、3連休楽しみ!
みたいな感覚の人が多いのでは?(たぶん)
少なからず僕はそうだった。

日本には四季があり古来より季節の移り変わりを嗜む文化が育んできた。
目まぐるしい程に科学が発達し情報量も日に日に増えていく昨今。
何もかもが忙しい現代人にとって、季節の移り変わりに
目を向けることでひとときの癒やしを与えてくれる。

太陽と地球の神秘的な位置関係

天文学的には秋分の日と春分の日は
昼と夜の時間が12時間とほぼ同じになる。
これは地球の地軸によるもので、地球の傾きは
太陽に対して23.4度傾いていると言われている。

秋分と春分は丁度太陽の方向と垂直に位置する為に、
地球上どこにいても日照時間が変わらない。
バランスの取れた日とも言える。

ちなみに夏至は北半球は日照時間が長いが
南半球は短く、冬至は逆になる。

もしも、地球が23.4度傾いてなければどうなるか?

日照時間は常に12時間。
北半球と南半球の区別はなくなり季節風も
吹くことがなく太陽からの熱エネルギーも
循環することができない為に
地球自体の寒冷化が進むと言われている。

宇宙が誕生し太陽系が作られ、
この太陽を回る地球の絶妙な傾きは
もう神秘としか言いようがない。

秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)とお彼岸

秋季皇霊祭とは?


秋分の日に歴代の天皇・皇后・皇族を供養する
祭祀として秋季皇霊祭というのがある。
各々の神社でも行われてる祭祀。
恥ずかしながら、僕は初めて知った。

この時期はお彼岸となり、お彼岸についても
お墓参りで先祖供養するくらいかなと、
浅い知識しかないので調べてみた。

お彼岸とは?

お彼岸は春と秋にあり、それぞれ春分・秋分の日を
真ん中に前後3日間、合計7日間の期間
のことをいう。

基本的にお彼岸は仏教の考え方。

■そもそも「彼岸」とは?

日本の仏教では、「此岸(しがん)」と「彼岸(ひがん)」という概念があります。言葉自体はそれぞれ「こちらの岸」「向こうの岸」という意味ですが、仏教においては以下の意味合いがあります。

此岸(しがん)…こちらの岸。欲や煩悩にまみれた世界(この世)
彼岸(ひがん)…向こう岸。仏の住むお浄土の世界(悟りの世界)
※この此岸と彼岸の間に流れる川のことを「三途の川(さんずのかわ)」と呼びます。

つまり、「彼岸」という言葉は、最終的に「悟りの世界へと辿り着く」という意味になります。

https://www.hasegawa.jp/blogs/kuyou/ohigan-meaning

此岸を昼・彼岸を夜にたとえ、
春分と秋分は昼夜の時間が等しく
此岸と彼岸の距離が近いことから
感謝の思いが通じやすいとされていた。

ただし、仏教発祥の地とされるインドや中国ではこの風習はなく
日本独自の文化として発達し定着したという。

以前の太陽崇拝の記事でも書いたが、日本には太陽信仰が定着しおり
日願(ひがん)」とも呼ばれていた。

この太陽信仰が仏教と融合して
今の形になったのではないかと言われている。

縄文時代より伝わる古神道は、
他国の神様でさえ受け入れる柔軟さを持ち合わせている。
このことはどこかでまた詳しく書きたいと思う。

北緯35度22分のレイライン

あなたはレイラインを知ってますか?

レイラインは古代の遺跡や巨石群、神社仏閣などが、
不思議と一直線上に並んで位置するように見える現象。
1921年にイギリスのアマチュア考古学者によって提唱された。

レイラインについては賛否両論あり、
ただの偶然とみなす学者もいる。
偶然だとしても世界各地に存在している訳だし、
何か不思議な力を感じる。

レイラインも太陽信仰とも通ずるところがあり、
春分・秋分の日の出・日の入り北緯35度22分を結ぶと次のようになる。

玉前神社・・・玉依姫(タマヨリヒメ)を祭神 初代神武天皇の母とされる
寒川神社・・・寒川大明神の2柱 周辺は縄文遺跡が散見される
富士山
・・・日本の霊峰
身延山
・・・日蓮宗総本山であり久遠寺がある 日本仏教三大霊山
伊吹山
・・・ヤマトタケルが伊吹山の神に倒される
琵琶湖の竹生島
・・・信仰の対象となり神々の棲む島と言われていた
元伊勢(福知山・皇大神社)
・・・伊勢神宮の元宮
三徳山三佛寺
・・・垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた建築物
大山
・・・伯耆富士や出雲富士と呼ばれる
母塚山
・・・イザナミノミコトの塚とされる
出雲大社
・・・大国主を祀る日本屈指の歴史ある神社

偶然と言えば、偶然かもしれない。
が、古代の霊力に長けた日本人が意図的に造った可能性も否めない。
信じるか信じないかはあなた次第!

最後に彼岸花とおはぎ

実は猛毒な彼岸花

お彼岸と言えば、彼岸花を想起する人も多いのでは?
彼岸花は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と呼ばれ、
サンスクリット語で「天界に咲く花」という。
なんとも美しい表現だ。

彼岸花は田んぼの畦やお墓周りによく咲いている。
また、あの世とこの世が一番近くなる秋分の日に咲くことから、
幽霊花」や「死人花(しびとばな)」と呼ばれる。

この表現になると少しゾッとするが、
天界=彼岸=あの世ということなのだろう。
確かにあの姿かたちは妖艶な雰囲気を醸し出している。

これも知らなかったが、彼岸花の球根部分は毒性が強く
口にしたら呼吸困難、痙攣、麻痺などを引き起こすという。

なので、お墓周りや田んぼの畦に咲いているのも偶然でなく
モグラやネズミから大切な祖先や稲を守る為ではないかとも言われてる。

みんな大好きおはぎ

あなたはおはぎは好きですか?
僕は大好きです。

なぜ秋分の日におはぎなのか調べてみた。
諸説あるけれど、もち米を食べることで
秋の五穀豊穣を願う意味小豆の赤色は魔除けや、
邪気を祓う食べ物
として古来より伝わってきた説。
ちなみに小豆は縄文時代からも親しまれていた。

ただ、おはぎが定着したのは江戸時代になってからという。

暑さ寒さも彼岸まで

暑さ寒さも彼岸までという言葉があるように、
季節の移り変わりを感じながら、ご先祖様に感謝して過ごすことを
頭の片隅にでも入れて日本の古き良き風習をたしなみたい。

こういった素晴らしい風習が日本には沢山残っている。
ただの祝日だとスルーしないで、
日本古来の風習に思いを馳せてみると
心が和み心身ともに健やかになるかもしれない。

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