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異議を申し立てるのは、いったい誰のためなのか。

美容室に行って髪を切り直してきた。

そもそも2日前、
オーダーしたはずの髪型に対して
大幅に短く切られてしまい
かなりショックを受けていた。

その上で
もうちょっと直して欲しい部分があり
美容室に電話して急遽行くことに。


さて美容師さんが
わたしの背後に立ったと思ったら
こちらの意向を確認するでもなく
髪を切り直し始めたのだ。

行く前の電話でレセプトの方に
簡単に伝えてはいたものの

ほんとうは
望みの長さではないこと
その上でバランスが悪いから
そこだけ直して欲しいこと

これらを伝える猶予もなく
突然に切り始めたのだ

そして
さらに髪が短くなる
という事態に。

ベリーショートが
よりベリーショートになったのだ


あんまり切らないでください

ようやくこの言葉が出てきて
美容師さんの鋏が止まった

わたしがこの言葉を振り絞ったとき
若干、涙声だったと思う

そこからようやく
ほんとうはもっと長めのオーダーだった
写真も見せていたのに違った

ということを、
震える声で伝えることができた


これは
美容師さんに対する言葉ではなくて
自分に対する言葉だと感じた

ちゃんと異議を申し立てることで
わたしは、大切なわたしのココロを
守ることができたのだ 

敢えて言わなかったり
相手に合わせて偽りの言葉を
発したりなどしたら
わたしのココロは余計に傷つくと
知っているから。


そして、次回からは
別の美容師さんに変更しようと
心から思えた

今の担当さんは
かれこれ4年ほどの
付き合いになるのだけれど

慣れてくると
本来取るべき
インフォームドコンセントが
馴れ合いになって、消えてしまいがちだ

今思えば
昔通っていたお店の美容師さんも
最後はそんな形で終了したのだった

親しき仲にも礼儀あり、だ

わたし自身も
クライアントさんとの関係性に
馴れ合いを生み出していないか?と
改めて確認したくなる。

付き合いの長い人ほど
築き上げた関係性が崩れるときは
一瞬なのだと痛感する

どんなときでも
相手のことをなんでも分かっている
みたいな驕りは持ってはいけない

むしろ何年経っても
他人のことなんて分かり得ない
そう思っておくほうがいい。

来年は、あの人にお願いしよう
それだけは心に決めている

ただ残念ながら
当分は髪が伸びるのを
待つしかなさそうだ。

目が笑ってない。

似合うかどうかよりも
望み通りかどうかの問題。
髪は女の命だからね。

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