見出し画像

妊婦・産後ママと糸紡ぎ&キャンドル作り 2020.09.17

産前産後のママに「糸紡ぎ的な時間」が大事な理由

現在都内では高齢出産が増え、産休に入る直前までそれまで通り働いている女性も多いです。産休に入りお腹がパンパンでしんどい時にようやくヨガを始めたり心身に意識を向け始める人も少なくありません。

私自身32歳の時に長男を産んだ時そうでした。比較的妊娠も順調でつわりもあまりなく、体力に自信があったため、多少お産への不安はありながらも、直前まで普段通りの生活を送り、よくわからないままお産に入りました。しかし、私の場合陣痛が思った以上に長く、子宮口も開かず、二日以上苦しみ、途中死を意識しそうになりながら、お産の時は正直意識がほぼありませんでした。そのため、産後はトラウマとなったお産を思い出して涙が出たり、心身2年ほどとてもしんどかったです。

お産という強烈な体験をしたため、そのテーマを忘れることができず、その後「幸せなお産はあるのか?あるのであれば知りたいし、伝える必要がある」と感じ、お産の本を読んだり、助産院巡りをしたりしました。第3子を40歳で産む際はそれまで得た知識や見て体験していた中で「何よりも妊娠期にママが自分を満たす事が大事」と思っていたので、日々心身の声を聴いて、自分を満たし・良い状態でい続けることを最も大事にしました。

妊婦は「生きていたら花マル。特にゆったり過ごし、よく寝るのは尚よし」と普段であればつい「何かしなきゃ、役に立たなきゃ」と思ってしまうところ、初めて「本当は生きて、心身の声を大事にする事が何よりも大事なんだ」と思いやすい貴重な時期だと思います。(本当は妊婦だけでなく、誰しもがそうなんだけどね!)

「糸紡ぎ的な時間」とは瞑想状態に近く、静かに心身の声を聴いたり、イマココに気を留めて、いろいろ感じる事だと思っています。情報や周りの価値観に振り回されるのでなく、まずは自分を整える。そうする事により、自分の人生に対してオーナーシップを持ち、より自分らしい人生を生きられると思っています。

小さくても良い、できる事をやっていたら積み重なる。
そして何かに繋がるのかもしれない。

特に産前産後のママは自分の時間が取れない。以前のように計画立てて、考えたように物事は進まない。家を時間通りに出る事自体が奇跡だ。その上常に体は痛く、睡眠不足という事も少なくない。正直私も、「望んで産んだけどこんなに人生変わるの?もう自分がやりたかった事は諦めないといけないのか・・・」と何度も感じる瞬間がありました。今でも。

確かに前のようなやり方では物事は進められない。より時間がかかり、協力も必要だろう。そして、何か諦めたり、失ったものはあるかもしれない。でも、それは誰だってそうなのだと思う。こどもがいてもいなくても。結局できる事を限られた時間と体力の中で一歩一歩やるしかないのかもしれない。

「糸紡ぎ」自体もしかしたら何の役に立たないかもしれない。でも、毎日バタバタする中で、ふと15分でも良いから自分だけの静かな時間を意識して取る事がとても大事な気がする。ヨガ、料理など人によって違うと思うけど、私にとってはシンプルであるけどいろいろと感じ、世界と繋がらせてくれる「糸紡ぎ」時間を大事にしている。

紡がれる糸は少ないし、何に使えるのかまだわからないけど(できたらお包みを作りたい!)、始めてから、綿・種について知り、色々な国の糸紡ぎのあり方、ガンディーと糸車に関して、衣類・産業について、手仕事など様々な事について考えるきっかけとなり、やった事がなかった編み物を始めてみたり、糸紡ぎに関心を持ってくれる人と時間を過ごし、その人を知る機会となっています。

意味はあるのか?これにより儲かったり、世界は変わるのか?
どう見るかによりますが、個人的にはとても有意義な時間で、人生が豊かになり、私なりに糸を紡ぎながら世界について思いを馳せて、それが世界平和の一歩になると感じています。まー、儲けようなんて思ってないけど、儲からなくても大事な事ってたくさんあるでしょ?!

むしろ頼まれてもいないけど、やりたい、気になるを大事にするってすごく大事だと思う。その先、自分ではわからない何かに繋がっていると思う。

産前産後のママ、まずは自分を大事にするところから

本当はママだけでないけど、まずは自分を大事にして満たす事だ大事。
そうでないと、物事を冷静に捉えられないし、周りにも優しくできない。私自身「頑張って家族のために!」としかめっ面で買い物をしてご飯を作ったりをずっとしていたけど(今でもたまに)、こどもや旦那は全く喜んでくれない。旦那には「頼んでないよ。まずは自分のケアしてくれない?」まで言われた。そしてこどもは納豆卵ご飯を一番喜び、笑顔のママと遊びたいだけなのだ。はー、「こうせねば」という責任感の元で皆がアンハッピーになっていく。

自分を満たし、幸せにできるのは自分しかいないのかもしれない。
今更ながら、産後から私は自分を満たし・幸せにする事に一番注力しているのかもしれない。そしてそれをすればするほど、何となく家族の笑顔も増えている。

とはいえ、結構難しい事なので、小さい事から。
1週間に一輪自分のために花を買ってみたり、
こどもが食べたいものよりも自分が食べたいものを優先してみたり、
今日は疲れたから、家事はしないー!と昼寝をしたり。
そして、1日の終わりに嫌で大変な事以外に「よかった事一つ」思い浮かべると「案外今日も悪くなかった。感謝だな」と思えるかもしれない。

画像2

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?