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コネヒトの「キャプテン」になったけど、そもそもキャプテンってなに?

こんにちは。コネヒトという会社で家族向けのサービスをつくっている@itoshoです。

先日、プレスリリースを出したのですが、コネヒトは経営体制のアップデートを行いました。

プレスリリースに記載されている通り、僕もポジションが変わりまして、取締役CPOから取締役Captainになりました…と書いても「そもそも、キャプテンって何やねん!」って感じだと思いますし、実際お問い合わせもいくつかいただいたので、今回はキャプテンになった背景やその想いを紡いでみたいと思います。

コネヒトのキャプテンとは?

一言で言うと、コネヒトのビジョンや文化の「船頭」となる経営メンバーにつける独自のポジションです。

また、このキャプテンというポジションは「コネヒトキャプテン制度」として明文化し、選任条件や任期、制度そのものの見直し時期などを定めています。

なぜ、キャプテンというポジションが必要なのか?

コネヒトは創業から10年以上経ち、M&Aも経験しているので、いわゆる純粋なスタートアップではありません。しかし、コネヒトが掲げる「あなたの家族像が実現できる社会をつくる」という社会に根を張るようなビジョンを実現するためには、スタートアップ的な「熱源」や「勢い」が必要不可欠だと考えています。

一般的にスタートアップは時間という重力の中でその熱源や勢いを徐々に失います。もちろん、それを乗り越えているスタートアップも数多く存在します。しかし、それは勝手に乗り越えられるものではなく、意識的に乗り越えようとしない限り、会社はあっという間にliving dead化してしまいます。

そして、その熱源や勢いを生み続けるためには、プロパー(という表現は好みではありませんが便宜上使っています)の経営メンバーが力強くリーダーシップを発揮することが重要であり、それこそがスタートアップ経営の醍醐味だと僕は思います。

もちろん、スタートアップにおいて、従業員全員がリーダーシップを発揮すること、そういった環境をつくることは大切です。一方で、会社という船を漕ぐにあたって誰がハンドル(操縦桿)を握るかをはっきりさせておくこともまた必要だと考えています。ハンドルは一つしかありません。そこで、今回ビジョンに向かう船頭(=ハンドルを握る人)を明確にするために、キャプテンというポジションをつくり、僕が初代キャプテンに就任しました。

なぜ、キャプテンという名前なのか?

直近、コネヒトは二代表制という経営体制を採用してきましたが、代表のひとりであった高橋さんの退任が決まったタイミングで、新しい経営体制と共にこの制度を見つめ直すことになりました。また、高橋さんが抜けるタイミングで改めて、僕は自分が起業したつもりでコネヒトを背負っていきたいという気持ちを新たにしました。

この二代表制というのは高橋さんと現代表である杉井さん二人の特性を生かしたリーダーシップの実装(How)だと捉えていたので、単純に同じ形で引き継ぐのではなく、自分らしい実装で受け継ぎたいと考えました。今回このキャプテンというポジションを検討したときに強く意識したことは次の2点です。

  • 権威や権限に頼らず、リーダーシップを発揮する

  • 既存の呼称にとらわれず、広がりのある面白いネーミングにする

一つ目は自分の仕事観になるのですが、僕は権威や権限で仕事をしたり、人を動かしたりするのが好きではありません。もちろん、それらを持つことが効果的な場面もありますが、ソフトウェアエンジニアの出自もあってか自由で公平な環境のほうが結果的に面白いことができると考えています。

ということもあり、コネヒトのキャプテンにはあえて特別な権限を持たせていません。もちろん、僕は取締役なのでその権限を有していますが、逆にそれで充分だと考えました。部活におけるキャプテンが特別な権限を持たないことが多いように、僕も権威や権限に頼らず、リーダーシップを発揮していきたいと考えました。

二つ目はいわゆる会社のビジョンや文化の船頭ときくと、CCO(Chief Culture Officer)に近いポジションをイメージされるかもしれません。実際、その要素は多分にあります。ただ、以下のような投稿をしている通り、CxOはカッコつけすぎなんだよなぁという感覚がありました。

また、いま(2023年10月)のコネヒトの規模(80名程度)でCxOが何人もいる必要がないと思っていたのと、自分の役割を既知のポジションに当てはめるより新しく開拓していきたいという想いがあり、それだったら面白いネーミングにしよう!ということでキャプテンという名前を採用しました。

もちろん、会社においてキャプテンという言葉は一般的なネーミングではないので、ミッションがファジーになったり、言葉遊びだけで終わったりするリスクもあるでしょう。一方で、キャプテンという言葉自体は広く浸透しており、また、みんながイメージするキャプテン像や理想のキャプテンの姿も千差万別だと思います。

個人的にはそういった広がりのあるネーミングのほうがこれまでにない可能性が広がるのでは?と考えているので、型にハマらず自分らしいキャプテン像をつくっていくことで、コネヒトを引っ張っていきたいと思います。

キャプテンとしてやっていくこと

先述の通り、キャプテンはビジョンや文化の船頭なので、そのために必要なことは何でもやっていきたいと考えていますが、直近で言うと、来年(2024年)の1月に僕らの主力サービスであるママリは10周年を迎えます。僕はインターネットサービスが10年続くというのは奇跡だと思っているのですが、コネヒトのビジョンを実現するには、ママリがこれからもユーザーに支持されるサービスであり続けることが必要だと考えています。というわけで、最近は次の10年をつくるためのサービスのアレコレを色々考えたり、仕込んだりしています(今後の続報にご期待ください)。

そして、これはコーポレートサイトの自己紹介に詳しく書いているのですが、冒頭に書いたスタートアップ的な「熱源」や「勢い」を生むためには面白い会社であり続けることが大切だと信じているので、これからもユニークな制度や文化をたくさんつくっていきたいと考えています。

また、こういった新しいスタートアップのあり方(大袈裟かもしれませんが…)を提示することで、少しでもこの業界を盛り上げたり、発展させたりしていきたいと考えています。こういった新しい制度は往々にして、はじまりだけが公開され、その後どうなったかはあまり語られないことが多いので、今後もときどき(ニーズがありそうだったら)この制度について発信していきたいなと思っています…!

最後に宣伝

長々と書きましたが、キャプテンというポジションをつくるだけで、ユーザーに価値が届けられるわけでも事業が成長するわけでもないので、ここから勝負だと考えています。

そんな勝負を一緒に挑んでいただける仲間を探しておりますので、1mmでも面白そうかも?と思った方は是非お気軽にご連絡ください!(TwitterのDMでもOKです)

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