「作りたい!」人が最強

岡山市の職員をしている「てら」です。

先日,「Scratch」という子ども向けのプログラミングを体験しました。
僕は,プログラミングとは「条件分岐と処理の組み合わせ」がその本質だと考えているんですが,Scratchはそれをビジュアルで示していて,すごく感心しました。

昨今のIT技術の普及の状況を踏まえ,文科省はプログラミングの必修化をしています。「読み書きそろばん」ではなく,「読み書きプログラミング」というわけです。
…ということではなく,狙いは,プログラミングを行う場合に必要な「論理的に物事を考える思考力」を養うことで,プログラミングはそのツール,というわけです。

「なるほどね」と思いつつも,これまで50年近く生きてきて僕がつくづく思うのは,世の中に最も求められているのは「モノをつくる力だよな」ということです。
ここで言う「モノをつくる力」は工業製品に限らず,農業,芸術,技法,感動など,「モノ」を幅広く考えていますが,読む力も,書く力も,思考力も,すべては「モノをつくる力のため」といっても過言ではないと思います。

子どもは「何のために勉強するの?」などと,目の前の勉強から逃れるためにそれらしいことを聞いてきますが,そもそも,それは「その子にとっての勉強することの目的」が明確になっていないからです。
なので,僕は,学校には「その子にとっての勉強することの目的」を見つけるサポートをして欲しいと思っています。勉強は目的を達成するための手段にすぎないので,目的さえ見つかれば能動的に勉強できるし,学んだことをすぐ活用できます。

僕は,そういう意味ではプログラミング教育ってすごくいいと思っています。
パソコンの中という制限はあるものの,ゲームだったり,便利ツールだったりと,「作りたい!」と思いさえすれば,なんでも作ることができます。

この「作りたい!」という感情こそが「モノをつくる力」。
これを育てることができれば,「AIやロボットではできないことができる人」にすることができるんじゃないかな,と思っています。


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