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タイトル集

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#日常

ここに居るわたしは、世界で1番かっこ悪いわたしだ。

わたしは、「書き手であるわたし」と「書き手でないわたし」に別の人格が宿っている、そしてそうであって欲しいと常々願っている。 その方が、自分の文章を客観的に読むことができるような気がするからだ。 少し前の話になるが、note以外の媒体での名義の名前を変えた。外部のwebサイトへの投稿を少しずつ増やしている。それに伴って、noteに顔を出す頻度も少し落ちている、気がする。 note以外でも書き出すようになって思ったことは、真っさらなところに書き出すことがいかに難しいかという

雑念払いたくて1ヶ月瞑想したらロボットになりそうだったからやめた

自分は慎重な性格で、行動したりするときは常に頭で色々考えているけれど、慎重さが偏っていらないことまで考え、不安が増して行動に移せないことが多々ある。 そういった雑念が邪魔して人生損してるなーと思った時が過去にあって、それを払拭するために瞑想を始めたことがある。しかしその結果雑念は払えたけどロボットになりそうだったからやめた。 瞑想をするのは良いことだけれどしすぎるのは良くないのかも。 雑念が無くなる代わりに感情が無になった 瞑想を始めて2~3週間ほど経ってからは、やり

私あかん人やってん、今もやけどな

買い物へ行くときに必ず渡る橋がある。 その橋は大きな川に架かっている。川幅は広いがとても浅い。そしてたまにヌートリアが我が物顔で泳いでいる。サギもいる。誰が捨てたのか、得体の知れないゴミが流れていることもある。そんな川だ。 橋を渡るとき、私は必ず欄干に手をかけて川を見下ろす。何か”落し物”がないかちょっとだけ探すのだ。この日はサナダムシみたいなスズランテープの束がくねくねと身をよじっていた。 以前は、死ぬために川底を覗いていた。 さあ行くぞ、それ行け、今がチャンスだ。

ひみつ道具なしで社会に適合したい

この日は快晴で、ドラえもんみたいな色の空だった。 先日、2人の友人から石切参道商店街へ占いに行こうと誘いがあり、二つ返事でOKした。久しぶりに会う友人なので楽しみだった。 待ちに待った当日は、待ち合わせ場所の新石切駅まで近鉄電車で向かう。人生で2回しか利用したことがない近鉄電車で、だ。切符1枚買うのにも苦労する近鉄電車だ。 どれくらいの運賃が必要なのか。大して読めもしない路線図とGoogleマップを交互に見て料金を確かめる。券売機の前でウンウン悩んでいる私を咎めるかのよ

日常には、検索でたどり着かない感動がある。

一人の女子高生が、夕焼けを指差して、嬉しそうに追いかけていました。 その後ろから、「夕焼けなんてどうでもいい」という顔をした男子高生が、スマホを見ながら歩いていました。 女子高生は、夕焼けの写真を1枚撮って振り返り、「もっと近くに行こう!」と男子高生の手首をつかんで、夕焼けの方向に引っ張ります。 男子高生は、スマホから視線をあげることなく、面倒くさそうにしながらも女子高生に従い、夕焼けを一緒についていくことにしました。 二人は、夕焼けに消えていきました。 彼女たちを

5話「大晦日のスーパー」

肩書なんて、じぶんで決めればいいんだよ。

やりたいことやるためには誰かの許可が必要って、いったいいつ誰が決めたんだろう? その許可を、じぶんで出してみるのはどうだろう? * * * プロフィール欄に、『エッセイスト』という言葉をいれてみた。 これは詐欺でもなんでもなく、ここに書いている記事はすべてただの日記ではなく、エッセイという作品だと思って書いているから。 だからこそ気に入らなくて消してしまったものもずいぶんあるし、その分だけここに掲載しているものはどれもわたしにとって大切な作品だ。 いつか自分の本を出

ご褒美じゃないドーナツ

長くなってしまった昼寝から、目覚める。 えいっと毛布を蹴って、転がっているスマートフォンを持って、部屋を出る。 とりあえず辺りを見回して、目を覚ます。 キッチンにある机の上を見ると、ドーナツが置いてあった。 わたしが眠っているあいだに、同居人がスーパーに行ったようだった。 冷蔵庫を開けてみたら、プラスチックの容器に入ったプリンも置かれている。 ドーナツには、半額のシールが貼ってあった。 昼間にスーパーに行ったときには、わたしも同行していたのでいくつかのおやつを買ってもら